Terra開発者が法廷で不正行為を暴露
Terraform Labs(テラフォーム・ラボ)スキャンダルに関する最新ニュースの中で、元開発者が同社幹部による重大な不正行為を暴露した事が分かった。
法廷審理で、この元従業員は韓国プライバシー法によりリー(Lee)とのみ特定されるにとどまっており、同社の共同創設者であるクォン・ドヒョン(Kwon Do-hyeong)氏とシン・ヒョンスン(Shin Hyun-seung)氏がステーブルコインの機能と法的地位について投資家に誤解を与えたと証言した。
リー氏の証言では、現地の規制が決済手段としてテラUSD(TerraUSD/UST)の使用を禁止していることを認識していたにもかかわらず、共同創設者らがそれを投資家にそのように宣伝していたことが明らかになった。この発言はシン氏を含む元Terraform Labsメンバー8人の第3回公判中に明らかになったものだ。
事件が解明するほど複雑に
シン氏は当時、決済手段としての仮想通貨の使用に関する規制上のスタンスが明確に定義されていなかったと主張し、自身の立場を擁護している。
また、同氏は2022年の仮想通貨プロジェクト崩壊2年前にTerraform Labsを退職し、その後の混乱から距離を置いたと述べている。韓国の検察当局は、クォン研究所、シン研究所、テラフォーム研究所を、ドル固定ステーブルコインを有効な決済方法として虚偽宣伝し、投資家を欺いた罪などで起訴。これらの疑惑は、仮想通貨市場に重大な影響を与えた2022年のTerra-Luna(テラ-ルナ)プロジェクトの壊滅的な崩壊に続くものである。
現在進行中の物語に予期せぬ展開が加えられ、Terraの元CFO(財務戦略責任者)でクォン氏の重要な同僚であるハン・チャンジュン(Han Chang-joon)氏がモンテネグロから韓国に引き渡された。ハン氏はソウルに到着し、その後地元検察による取り調べを受ける予定だという。ハン氏とクォン氏は2023年、偽造書類を持って旅行しようとしたとしてモンテネグロの空港で逮捕されている。なお、クォン氏はモンテネグロで拘留されているが、地元当局は韓国か米国への引き渡しについて検討中である。
Terraform Labs 事件におけるこれらの最近の出来事は、仮想通貨業界の複雑さと法的課題を浮き彫りにしている。現在進行中の証言と訴訟手続きは、規制の明確さ、投資家保護、仮想通貨プロジェクト創設者の説明責任を求めて苦戦している業界の姿を改めて浮き彫りにしている。