バイナンス、ETH出金手数料を2倍に
大手仮想通貨取引所バイナンスは、ETHのネットワークが急激に混雑していることから、ERC20及びETHの出金手数料を一時的に約2倍まで引き上げることをアナウンスした。これにより、手数料は一時的に以下のように調整される。
- ETH 0.003ETH → 0.006ETH
- ERC20 0.006ETH → 0.01ETH
今回の調整に対し、バイナンスコミュニティからは不満の声も上がっているが、あくまで一時的な処置だという声も上がっている。
分散型取引所の構想と批判
バイナンスは将来的に、分散型でオープンなプラットフォームの構築を目指す発言をしていたが、イーサリアムの創設者であるヴィタリック氏は「バイナンスDEXは名ばかりだ」と批判し、中央集権的だと批判されるのはイーサリアムではなくバイナンスDEXだと主張している。
仮想通貨の時価総額は軒並み暴落
新型コロナウイルスの影響は、金融資産市場全体の大幅下落を引き起こしているが、仮想通貨全体にも猛威を振るっている。
12日から13日にかけて、BTCの価格は一時45%下落し、ETHの価格も同様に下落している。現在は緩やかに価格を戻しているものの、多くの仮想通貨トレーダーがポジション解消や、撤退する動きが頻繁に行われている。
BUSDの時価総額は先月比4倍
一方バイナンスの独自ステーブルコインBUSDは、時価総額110億ドル近くになっており、先月非4倍近く上昇している。BUSDは、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されており、銀行に預けられた米ドルに裏付けられている。バイナンスは米ドルでの取引ができないため、このようなステーブルコインに需要がある。
バイナンスではUSDTをはじめ、複数のステーブルコインを取り扱っているが、大多数の取引はまだまだUSDTが強いようだ。BUSDの発行元であるPaxosの創業者は、BUSDの成長が、市場の新たな選択肢になる可能性があると語っている。