ブテリン氏がシンガポールの仮想通貨に対するアプローチに対して警告
イーサリアム(Ethereum)の共同創設者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、デジタル資産のハブになるというシンガポールの野心について、仮想通貨に対する国の懐疑的な態度のためにうまくいかないかもしれないと警告コメントを発している事が分かった。
11月20日(日曜日)に公開されたThe Strait Timesによるインタビューの中で、同氏は、都市国家が「ブロックチェーンの使用と仮想通貨を区別しようとする意欲は、奇妙なことの1つに似ている」と述べたほか、現実に仮想通貨を持っていない場合、ブロックチェーンはただの偽物であり、誰も気にしないだろうと語っている。
シンガポールは現在、市場のボラティリティ(価格変動による上限と下限の差額)による消費者リスクを軽減するため、仮想通貨取引への個人投資家のアクセスを取り締まろうとしている。10月に同国は、デジタル資産への顧客の参加を制限する提案を発表。これには、小規模投資家が仮想通貨購入に資金を提供するための借入を禁止する導入が含まれるとのこと。
仮想通貨の冬に対処するためのブテリン氏によるアドバイス
ブテリン氏はインタビューの中で、進行中の弱気相場に対処する方法について投資家にアドバイスを提供し、仮想通貨市場参加者は「より単純なもの」に投資すべきだと述べている。
同氏は投資家に対し、“個々のホットショット”を信用しないよう促したほか、同氏の投資戦略は仮想通貨に投機することではなく、むしろ「物を買って保持する」ことを好むと述べ、イーサリアム(ETH)価格を厳密に追跡することさえしていないと語っている。仮想通貨コミュニティ内の問題についてコメントし、特にビットコイン(Bitcoin/BTC)コミュニティに関する彼の主題の1つは、そのメンバーが、ビットコインをサポートする金持ちで強力なすべての人を「自動的に」愛することであると述べた。
Gold is incredibly inconvenient. It's difficult to use, particularly when transacting with untrusted parties. It doesn't support safe storage options like multisig. At this point, gold has less adoption than crypto, so crypto is the better bet.
— vitalik.eth (@VitalikButerin) October 26, 2022
ゴールドは非常に不便です。特に信頼できない当事者と取引する場合は、使用が困難です。マルチシグなどの安全なストレージ オプションはサポートされていません。現時点では、金は仮想通貨よりも採用が少ないため、仮想通貨の方が適しています。
同氏は、仮想通貨は金よりも「良い賭け」であると発言し、金は「信じられないほど不便」であり、「信頼できない相手と取引する場合は特に、使いにくい」と非難したこと一躍ニュースの中心に再浮上していた。同氏はさらに、金は「マルチシグのような安全なストレージオプションをサポートしていない」と主張し、「金は仮想通貨よりも採用が少ないため、仮想通貨の方がより良い賭けである」と主張している。