Visa、イーサリアムネットワークを介したUSDC決済の開始を発表

Visaがイーサリアムネットワークを介してUSDC決済を開始

グローバルペイメント会社のVisaが3月29日(月曜日)、Circle(サークル)のUSDコイン(USDCoin/USDC)を使用してネットワーク上の取引を決済することを発表した。VisaCrypto.comプラットフォームでパイロットプログラムを開始し、Ethereumネットワークを介して支払いを決済するとのこと。

新しいタイプの決済通貨としてのデジタル通貨のサポートは、Visaネットワーク上およびネットワーク外であろうと、あらゆる形態の資金移動を強化するように設計されたVisaのネットワーク戦略の重要な前進を示している。Visaは、グローバルなプレゼンス、パートナーシップアプローチ、信頼できるブランドを活用することで、エコシステムに差別化された価値を追加し、仮想通貨をより安全で、便利で、支払いに適用できるようにすることに重点を置いていると述べている。

Visaでは、昨年12月にNEXTMONEYの特集記事「大手決済Visa「ステーブルコインUSDC」統合カードを発行へ」で報じたように、Circle Internet Financial (サークルインターネットファイナンシャル)とパートナーシップを提携し、USDC支払いを送受信できるように展開していくと発表している。その後、2021年に入ると、「Visa決済ネットワーク、仮想通貨が加わる可能性が浮上」、「VisaCEO、仮想通貨が「非常に主流」になる可能性があると主張」で報じたように、Visaを介した仮想通貨決済が間近に迫っていることが感じ取れるニュースが相次いでいた。

Visaは、独自資産を持たない単純な決済プラットフォームであり、仮想通貨銀行やUSDCを超えて成長した場合、ダイ(Dai/DAI)やラップドビットコイン(wBTC)といった分散型ステーブルコインと、将来的に統合が行われる可能性を指摘するメディアもある。

VisaによるUSDC決済に伴う喜びの声

決済大手のVisaが、Ethereumネットワークを介してUSDCを使用して決済することを発表した際、Crypto.comのクリス・マルシャーレック(Kris Marszalek)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は次のように述べている。

世界的な仮想通貨への移行を加速し続けるには、より速く、より効率的に市場に参入するのに役立つ機会とツールを理解しているパートナーが必要です。数年間ビザのパートナーであった私たちは、グローバルな合意を通じてその関係を深め、ステーブルコイン決済で世界初のエキサイティングな先駆者となることに興奮しています。

また、USDCのライセンスを監督するCenterのデビッド・プース(David Puth)CEOは、次のようにコメントした。

USDCから始めてセンター標準に基づいて構築されたステーブルコインを使用して世界をつなぐという私たちの使命の一歩を踏み出しました。

 

VisaによるUSDC決済発表にETH価格も反応

今回Visaによって発表されたイー―サリアムネットワークを介したUSDC決済開始のニュースにより、イーサリアム(Ethereum/ETH)価格も上昇。

CoinMarketCapより画像引用

CoinMarketCapのしらべによると、4月1日12時時点のETH価格は、1ETH=212,900円台で推移しており、前日同時刻比4.15%、1週間で23.04%上昇。これにともない、時価総額も24兆6,000万円を超えた。ニュースが発表された直後から価格上昇をみせたETH価格は、本日午前8時半頃に213,000台を突破し、史上最高値を記録している。

大手決済Visa「ステーブルコインUSDC」統合カードを発行へ

2020.12.03

Visa決済ネットワーク、仮想通貨が加わる可能性が浮上

2021.02.02

VisaCEO、仮想通貨が「非常に主流」になる可能性があると主張

2021.03.17

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。