仮想通貨取引所Gemini、取引&カストディでファイルコイン(FIL)を上場

仮想通貨取引所Gemini、取引&カストディでファイルコイン(FIL)を上場

ウィンクルボス兄弟が運営する米国の大手仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)が、15日にメインネットローンチを控えるファイルコイン(filecoin/FIL)を取引およびカストディサービスで取り扱うことを発表した。

同プラットフォームへの入出金は、10月15日(木)AM10:30(米国東部標準時)のファイルコイン メインネットが開始された時点で可能となり、その後間も無くしてから取引サービスが開始されるという。Geminiは公式発表で次のように述べている。

Filecoinが追加されたことで、Geminiでは30以上のクリプトーを当社プラットフォーム上で売買、保管できるようになりました。

既に多くのマイナーが参加しているファイルコインだが、Geminiは以前から、同プラットフォームのカストディ(保管・管理)サービスに、ファイルコインを取り扱うことを明らかにしている。これはNY州金融サービス局との調整が完了次第、取引サービスにも対応するとのことだったが、規制当局との関係については現時点で詳細は明らかになっていない。

ファイルコインは、世界中の大手仮想通貨取引所へ次々と上場している。最近では、米国の取引所Kraken(クラーケン)Huobi(フォビ)OKEx(オーケーイーエックス)が、Filecoin(ファイルコイン/FIL)をメインネットローンチ後、同プラットフォーム上に上場することを発表している。発表時点でこれらの取引所は、ファイルコインメインネットがブロック148,888で稼働した後、FILトークンを上場する予定である。

仮想通貨取引所Huobi、OKExがファイルコイン(FIL)上場を発表

2020.10.12

ファイルコインとは?コインベース上場の可能性も

ファイルコインは、IPFSを活用してユーザー同士のストレージの貸し借りが可能な分散型ストレージネットワークである。要するに、既存のデータセンター&ビッグデータに加え、個人のパソコンやスマホの空き容量を提供し巨大なネットワークを構築しようという次世代のプロジェクトだ。この巨大なネットワーク参加者に与えられる報酬こそがファイルコインという独自通貨である。

また、2017年8月にICOを実施したファイルコインは、プレセールス時に開始1時間で約170億円の資金を調達し最終資金調達は約282億円を達成。歴代資金調達第2位を記録した。さらに、ファイルコインのICOに参加した投資家は全て適格投資家と呼ばれるプロ投資家に限定され、この適格投資家は、「総資産額1億ドル以上の投資家または年間20万ドル以上の利益を出したプロ投資家のみ」という限定された投資家のみが参加している。

ICOに参加した適格投資家は、WINKLE VOSS Capital、Andreessen Holowitz Capital、Digital Currency Group、SEQUOIA Capital、Y Combinator、SKYPEなどの仮想通貨関連キャピタルから、有名な適格投資家、シリコンバレーを代表する大手企業が参加しており、このなかには米国の大手仮想通貨取引所Coinbaseも含まれており、上場する日も遠くはないかもしれない。

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2020.06.24

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