Bitmain(ビットメイン)内部紛争がついに決着
NEXTMONEYが先日「中国マイニング大手ビットメイン、1年にわたる社内権力闘争が間も無く終息」で報じた様に、仮想通貨マイニング業界最大手のBitmain(ビットメイン)社の共同創設者であるジハン・ウー(Jihan Wu)氏とザン・ケトゥアン(Zhan Ketuan)氏が今年9月から内部闘争に発展していた問題は、6億ドルの補償で終わりを告げる。
複数の地元メディアによって報じた内容によると、両当事者は正式な合意に達しており、ジハン・ウー氏とそのチームはBitmainをミクリー・ザン(Micree Zhan)氏の管理下に置かれ、ザン・ケトゥアン氏が仮想通貨マイニングメーカーの運営を管理。ジハン・ウー氏に対して6億ドルの補償を支払うことで合意した。
BTC.com、BitDeerおよび中国外に拠点を置く小規マイニングファームについては、現在ジハン・ウー氏の管理下にあり、9千万ドルの価値があるとみられている。中国のジャーナリストであるコリン・ウー(Colin Wu)氏によると、ジハン・ウー氏とそのチームは、Bitmainをミクリー氏の手に委ねるため、6億ドルを得るという。
現時点で正式な合意であると報じられているものの、今回分かった契約条件については暫定的に変更される可能性があり、12月28日に開催される予定の株主総会で、これらの問題について詳細に話し合うとみられている。
コリン・ウー氏によると、ミクリー氏は、2022年末までに米国株の上場を完了することを約束した。ジハン・ウー氏は2019年に立ち上げたフィンテックのスタートアップであるMatrixportに戻り、新プロジェクトをスタートさせる可能性が高いとみられている。
今回の合意によって、ザン・ケトゥアン氏はAI(人工知能)部門とマイニングリグハードウエア製造企業の責任者を辞任するとみられている。同氏は一時的とみられるが、株を抵当に入れ、ジハン・ウー氏の所有する株式を買い取るために必要な6億ドルを調達する予定だ。
Bitmainが2019年3月に実施した初IPOは、両共同創設者間の緊張を引き起こした可能性があり、両者は経営を辞任したものの、ジハン・ウー氏は10月に戻ってザン・ケトゥアン氏を追放する行動に出ている。その1カ月後、ザン・ケトゥアン氏は会社からの追放は違法であり、法的措置をとると宣言。その後、ケトゥアン氏は北京のBitmainオフィスの管理を取り戻している。