イーサリアム検索数、2018年初頭以来最高レベルに
Googleトレンドのデータによると、イーサリアムの検索数が2018年以来最高数に到達していることが分かった。最近のデータによると、米国人は2020年10月以降、毎日ますます熱心にイーサリアムに興味を持っており、特にワシントンDC、カリフォルニア、ニューヨークを中心に検索数が最高を記録している。
また、イーサリアムの検索数が上昇しているのは米国だけではなく、コソボ、マケドニア、ナイジェリアなどの世界の他の地域でも高い関心を集めている。
イーサリアムがここ最近関心を集めている理由はいくつかあり、その一つにイーサリアムの価格が2年前と同様に強気のサイクルを示している。実際に、イーサリアムは過去1週間で30%以上急騰しており、2018年5月以来の節目である600ドルを超え、年初来からのパフォーマンスをみると、ETHは284%の上昇、ビットコインは155%の上昇となっている。
Googleの検索数と仮想通貨の価格の上昇に科学的な因果関係があるかどうかはまだ明らかになっていないが、価格の上昇は検索数の増加と一致する傾向を見せている。しかし、検索数が増加した後に価格が上昇するのか、価格が上昇した為に検索数が上昇したのかという、鶏が先か卵が先かという議論の余地はあるだろう。
もう一つの理由としては、イーサリアム2.0のアップグレードがあり、このアプグレードによりイーサリアム最大の課題とされている、スケーラビリティ問題の解決が期待されている。さらに、イーサリアム2.0では承認方式がPoS(プルーフ・オブ・ステーク)形式に変更される予定であり、32ETH以上をステーキングすることによって報酬が受け取れるようになる。
イーサリアム2.0は計3フェーズで構成される数年単位の開発計画であり、2020年11月リリースに向けた最終テストネットが最近ローンチされた状況となっている。そのほかの要因としては、機関投資家などのイーサリアム への関心が高まっていることなどがあり、最近ではPayPalがイーサリアムトランザクションのサポートを発表しているとのこと。
過去のデータからも、Google検索数はトレーダーにとって重要な指標であることは明らかであり、イーサリアムの価格がそれを反映していると言えるだろう。
記事参照:CryptoPopato