イーサリアムの大型ハードフォーク「イスタンブール」、12月4日に決定
イーサリアムの次期大型ハードフォーク「イスタンブール」の実装が、12月4日に行われる。実装ブロック番号は「9069000」を予定している。イスタンブールはもともと、2019年10月16日の実装を目指して開発が進められていたが、イーサリアムのクライアントの1つである「Parity(パリティ)」の実装の遅れによって延期となっていた。
今回の新たな実装日については、10月下旬に開かれたイーサリアムのコア開発者の会議で決まったようだ。
イスタンブールは2段階で実行される方針で、12月4日は1段階目だ。1段階目では、イーサリアムのブロックチェーンネットワークの6つのコード変更が導入される予定。仮想通貨「ジーキャッシュ(ZEC)」との相互運用性を高めたり、不正アクセスの手法の1つであるリプレイ攻撃などに対する安全性を高めたりするための対策が盛り込まれる。
一方、2段階目では、2020年の第1四半期(1~3月)にメインネット実装を予定。この実装には、マイニングアルゴリズムの変更案である「ProgPoW」などを含めた「イーサリアム改善案(EIPS)」が含まれるという。
上記のように複雑な仕様変更があるイスタンブールは、イーサリアム2.0(セレニティ)に向けた最終段階。重要なファンダメンタルズの1つとされ、一定程度、価格が上昇する可能性がありそうだ。
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