イーサリアムクラシック(ETC)、Reorg発生で「51%攻撃」の可能性が浮上

イーサリアムクラシックに51%攻撃か!?

イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)では、Reorg(リオーグ/再編成)が行われたことが分かったが、ノード停止に落ちていることが判明し、51%の攻撃のターゲットになっていた可能性が浮上している。

8月1日、ETCからのブロックチェーンの分割が行われ、イベントに関する診断で、イーサリアムクラシック開発者のヤズ・コーリー(Yaz Khoury)氏は、3,700近い追加ブロックが作成されたと報告。オーストラリアに拠点を構えるブロックチェーン分析サービスを手掛けるBitfly社がツイートを発信。

今日(8/1)、ETCチェーンは、ブロック10904146で3693ブロックのチェーンリオーグ(再編成)を経験した。これにより、すべてのノードが同期を停止しました。51%攻撃が原因の可能性が高く、すべての取引所で預金と引き出しをただちに中止し、最近のすべてのトランザクションを調査することをお勧めします。(日本語訳)

またイーサリアムクラシックのネットワークおよびインフラや関連アプリケーションの開発支援を行うETC Cooperative社も翌2日にTwitterで次のように発信している。

昨夜、イーサリアムクラシックネットワークが攻撃されました。イベントのタイムライン、ネットワークへの影響の詳細、およびネットワーク参加者のための次のステップをブログ投稿で提供します。(日本語訳)

コリー氏が公開したブログによると、北米時間の8月1日の早朝(日本時間は+16時間)、イーサリアムクラシックのメインネットで51%の攻撃が発生。3600以上のブロック再編成があり、これもチェーン分割につながった。攻撃を受けていた当時、イーサリアムクラシックの最大マイナーである2minerのマイニングプールがメンテナンスで一時的にオフラインにしていた間に発生。

2minerマイニングプールが約12時間の間、オフラインでマイニングた事により、大規模な再編成につながった。OpenEthereumノードはその大規模な再編成に対処できず、片側にOpenEthereumノードがあり、反対側にCore-Geth、Multi-Geth、Hyperledger Besuノードがチェーン分割されていたことが後に調査で発覚。

どちらのチェーンもしばらくの間マイニングされていたものの、チェーンの後にはCore-Geth、Multi-Geth、Hyperledger Besuが続いており、そのチェーン(現正規ETCメインネット)には再編成が含まれている。それらの12時間のトランザクションがロールバックされ、12時間分のブロック報酬を失っている。

約3,700個のブロックは、単一のエンティティによってマイニングされており、これは51%攻撃の可能性がある。なお、今回の流れはブロックチェーンを乗っ取り、「ダブルスペンド攻撃」を実行可能にする数少ない手法の1つが今回利用されたようだ。

現時点での二重支出攻撃のはまだないようだとコーリー氏は述べており、1日夜のETCの価格は、他の市場と同様に、価格を8.23ドルから7.08ドルに押し上げる大きな打撃を受けたが、

当記事執筆時点の3日17時のCoinMarketCapによる価格は、1ETC=764.71円(前日同時刻比-0.87%)前後で推移しており、大きな下落はみられていない。

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