ツイッター乗っ取りで130アカウントが標的に
日本時間の7月16日早朝に発生した大規模なTwitterアカウント乗っ取り事件で、被害に遭ったアカウントが130件近くに上ることが分かり、知名度の高いユーザーアカウントが仮想通貨詐欺をツイートしていた様に仕向ける攻撃をしたとTwitter社が正式に発表した。
Twitter Supportは、アカウント乗っ取り攻撃に関する調査の詳細を共有している。被害に遭ったアカウントは、バラク・オバマ(Barack Obama)アメリカ前大統領や、ジョー・バイデン(Joe Biden)現アメリカ大統領選立候補者であり、前アメリカ副大統領、ビル・ゲイツ(Bill Gates) マイクロソフトの共同創業者など、世界的に知名度の高い人物らのアカウントや、Appleを含む世界のトップ企業が、ビットコイン転送を勧誘するツイートを発信した。
Twitter社では、同社が知っている内容として、約130のアカウントが何らかの方法で攻撃者によって標的にされたと発表。影響を受けたアカウントの所有者と協力し、アカウントに関連する非公開データが侵害されていないかどうかを調査していると語った。
さらにTwitter社は、調査が進行している間、すべてのアカウントがTwitterデータをダウンロードする機能を無効にするだろうと述べている。調査が行われている間も、システムを保護するために積極的な措置を講じるとTwitterは語っており、現在はツイッター社が取るかもしれないより長い期間のステップを評価しているプロセス中で、できるだけ早くより多くの詳細を共有すると約束している。
今回発生した大規模なツイッターアカウント乗っ取りによる仮想通貨詐欺により、ユーザーはビットコインを単一のアドレスに送信。影響を受けるすべてのアカウントで共有され、最終的に100,000ドル(約1,000万円)以上を集めたとみられる。
Twitterは事件発生後すぐにすべてのアカウントを直ちにロックしたと発表。インシデント(事件)を知ると、該当のツイートを削除したうえで、すべての認証済みアカウントのツイートをブロックした事を発表している。
なお、日本時間の17正午時点でアカウント乗っ取りによる仮想通貨詐欺についてツイッター社は以下の内容を発信している。
・すべてのアカウントで、この調査を継続している間は、Twitterデータのダウンロードは引き続き無効になっている。
・影響を受けるアカウント所有者と協力し、今後数日間は調査が継続される。
・被害を受けたとみられるアカウントに関連する非公開データが侵害されたかどうかを引き続き調査し、被害が発生したと判断した場合は再度Twitter Supportから発表する