米FRB、独自決済システム「FedNow」の詳細を発表

米FRB、独自決済システム「FedNow」の詳細を発表

米連邦準備制度理事会(FRB)は6日、フェイスブックが構想するデジタル通貨Libra(リブラ)によってもたらされるセキュリティ面を懸念し、独自の即時支払いシステム「FedNow」の詳細を発表した。

米FRBによると、FedNowは小切手を生産するにも何日も待たずに高速な小口決済サービスである。家計や企業、賃金、政府給付金、さらには売上高の支払いへの即時アクセスを提供することが可能だ。また実用化に関する詳細も発表しており、システムは2〜3年間は発売される予定はなく、2023〜2024年までに実導入されない可能性もあると説明した。

支払いの完全性とデータセキュリティをサポートするセキュリティ機能を備えた 24時間365日の処理を中断することなく維持するように設計される。

フェイスブック社が構想する独自決済システムと独自トークンのリブラは昨年、発表直後に米国規制当局をはじめ、世界各国の金融当局から、プライベートネットワークの安全性と信頼性について批判 、警告を受けていた。連邦準備制度理事会のLael Brainard氏はリブラについて、「法的および規制上の保障措置、財政の安定、そして民間資金の適切な役割に関する他の根本的な問題を提起した」とスピーチで述べている。

またBrainard氏によると、米FRBが構想するFedNowの主な機能には、ユーザーの資産を守る詐欺防止ツール、銀行が時間外や週末に資金を確実に管理・利用可能にする機能、プライベート支払い・操作ができる機能、ユーザーがアカウント番号ではなくメールアドレスなどのエイリアスで識別されるシステムなどが挙げられている。

最終的に、FedNowサービスは、全国のユーザーに安全で効率的なインスタント決済サービスを提供するために民間セクターが構築できる中立的なプラットフォームを提供することにより、市場の革新を促進することができる。

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