ドバイは仮想通貨規制法を確立:仮想資産規制当局を新たに設立

ドバイ政府が新仮想資産法を承認

ドバイ政府は、新しい仮想資産法を承認したことに伴い、ドバイ仮想資産規制当局を新たに設立したことが明らかになった。

アラブ首長国連邦のシェイク・モハメッド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム(Sheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum)副大統領兼首相は、仮想通貨のライセンス制に特化した新たな政府機関を発表。新たな機関はVARA(Dubai Virtual Asset Regulatory Authority=ドバイ仮想資産規制当局)と名付けられ、DWTC(ドバイ世界貿易センター)の関連機関としてアラブ首長国連邦で運営する、仮想通貨サービスプロバイダーのライセンス発行やコンプライアンス体制監督などを担当するとして、モハメッド氏は次のように述べている。

ドバイ仮想資産規制法は、投資家を保護するための高度な法的枠組みの作成を目的とした慎重な規制の下で、責任あるビジネスの成長を促進する仮想資産業界のガバナンスです。


VAサービス提供も可能に

VARAが設立されたことにより、この機関は、ドバイ本土および他のほとんどのフリーゾーン地域の仮想通貨セクターのライセンサーおよび規制当局になる。

VARAは仮想資産の発行と取引を監督し、仮想サービスを提供する企業は最初にその承認を得る必要があるため、新しい規制機関は仮想通貨取引を監視し、仮想資産価格の操作を防止することにつながるとのことだ。さらに、VARAは、UAE(アラブ首長国連邦)の中央銀行および証券商品当局と連携し、あらゆる種類のVA(Value Analysis=価値分析)サービスを提供することも可能になるとのこと。

日本語訳:
本日、仮想資産法を承認し、ドバイ仮想資産規制当局を設立しました。このセクターにおけるUAEの地位を確立するステップ。当局は、投資家に最大限の透明性とセキュリティを確保するために、すべての関連団体と協力します。

法律では、VARAがVA活動の実施を管理する規則と統制を組織し設定することを義務付けられており、仮想資産の種類の分類と指定に加えて、管理、決済サービスも含まれる。実際、ドバイは何年もの間、仮想通貨に対して積極的な姿勢をとってきたことで知られており、ドバイ国際金融センターは2018年にブロックチェーン裁判所である「OpenLaw」を設立https://www.openlaw.io/ したことで知られている。

2021年12月、ドバイ世界貿易センター局は、仮想通貨取引所Binance契約を結び、世界で最も人口の多い都市をデジタル資産のハブを目指しているという。一方で、2022年2月、アラブ首長国連邦が仮想通貨サービスプロバイダーのライセンスを発行する計画を開始していることを大手メディアが報じている。今回のVARAの立ち上げを受け、ドバイでの仮想通貨規制がより明確になると同時に、仮想通貨の不正な価格での取引防止など、仮想通貨セクターの健全化につながると期待されている。