UNIトークンが一晩で大幅下落
トークンの価格が一晩で30%も下がり、取引量が枯渇する一方、Uniswapでロックされる量は大幅に増加している。
※CoinMarketCapより画像引用
分散型取引所UniswapのガバナンストークンであるUNIは、過去最高の7.37ドルから現在の価格である5.13ドルまで一晩に30%も下落した。コインの取引量自体も昨日の1日平均60億ドル(約6,258億円)から今日の22億ドル(約2,300億円)にまで落ち込んでいる、しかし、価値が下がる一方で、Uniswapでのビジネスはこれまでになく好調の兆しを見せている。
先週16日(水曜)に発売されたUNIは、分散型金融プロトコル(※CompoundのCOMPとyearn.financeのYFIが含まれる)によって作成された、最新の人気ガバナンスコインである。Uniswapは自動化されたマーケットメーカーであり、トークンの交換を容易にする。例えば、イーサリアム(Ethereum/ETH)をUNIと交換するには、他のユーザーが提供するペアリングの予約が利用可能だ。
UNIは、発売後間もなくの17日(木曜)の1ドルから、19日(土曜)の7.37ドルの最高値まで一気に値上がりした。コインベース(Coinbase)、バイナンス(Binance)、ビットフィネックス(Bitfinex)などの主要仮想通貨取引所がトークンをリストしている。しかし、UNIの上昇は持続せず、取引開始からわずか4日足らずでは、UNIトークンの賛否について結論を出すことはできない。
UNIトークンは、独自のガバナンストークンSUSHIを立ち上げたUniswapのクローンであるSushiSwapのいわば分身トークンだ。UNIトークンと同様に、SUSHIはプロトコルを使用することで得られるのだ。分かりやすく解説すると、SushiSwapがUniswapからビジネスを奪ったことから、Uniswapは独自のガバナンストークンを作成したという背景がある。
これまでのところ、計画は機能しています。DeFi Pulseによると、ローンチの翌日9月17日、Uniswapのスマートコントラクトで顧客は7億4,800万ドル(約780億円)相当の仮想通貨を使用している。現在、19億3,300万ドル(約2,016億円)がスマートコントラクトに固定されていることになる。一方で、SushiSwapにロックされているトークンの量は、9月12日のピーク時の14億2000万ドル(約1,481億円)から、本日の5億1600万ドル(約538億円)まで減少している。
はたして今後、さらに価格が下落していくのか、先週誕生したばかりだけに予測できない動きを見せそうで、まだまだ目が離せないのが現状だ。