ジェミニ、元ゴールドマンサックス幹部を採用でアジア拡大へ
ニューヨークを拠点とする仮想通貨取引所であるジェミニは、ゴールドマンサックスの元幹部であるジェレミー氏を地域のマネージングディレクターとして採用した。
ジェレミー氏のLinkedInのプロフィールによると、ゴールドマン・サックスで2年間働いており、退職する前は、香港とシンガポール地域のゴールドマン証券部門の責任者だった。また、ジェレミー氏は以前、モルガンスタンレー、ドイツ銀行、ストラクチャード金融商品会社レオンテックにも勤務してい多経験を持つ。
ジェミニでは、ジェレミー氏が新たに製品の開発やシンガポールでのチームの構築など、アジアにおける会社の全体的な戦略を統括する予定とのことだ。またシンガポールに正式に駐在することで、同国の金融規制機関であるシンガポール金融庁(MAS)から同国で認可を受けることも計画しており、今年の初めに、MASは、国内で営業しているすべての暗号ビジネスを登録してライセンスを取得することを要求する新しい支払い法を可決している。
ジェミニのスポークスパーソンは、「今年の初めに[シンガポールで]ライセンスを申請する意向を示していました。 MASを使用してライセンスを申請するための要件が整っています。また、国の最高コンプライアンス責任者を採用しました」と語った。特に、ジェミニは2016年からシンガポールの顧客に提供されており、現在、同国での正式なプレゼンスにより、アジア全体でサービスをさらに拡大する準備を進めているようだ。
一方で、The Blockのボリュームインデックスによると、ジェミニの正当なボリュームのシェアは0.81%しかなく、先月、ジェミニの取引高はコインベースの111.5億ドルと比較して8億6230万ドルだった。QCPキャピタルの共同創設者であり管理パートナーであるダリウスシット氏はこれについて、ジェミニの高額な取引手数料と過剰なコンプライアンスが、取引量の抑制の理由の一部であると述べている。
ジェミニはより多くのトークンのサポートを追加するなど、より多くのボリュームを引き付けるための措置を講じており、その一環として、アジアへの事業拡大を目指しているようだ。