2030年のビットコイン価格を39.7万ドルと予想=Crypto Research Report
Crypto Research Reportによる仮想通貨研究報告書2020年6月版によると、仮想通貨研究者たちはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ステラルーメン(XLM)の価格について、2025年までに大きな波が到来し、少なくとも5年間続く可能性があるという。
39万7000ドルを執筆時点のレートに換算すると、42,569,317.50円、つまり1BTC=4,200万円以上に値上りするという大胆な予想は今月発表された仮想通貨研究報告書に記載されている予測で、今後10年間での価格予測としてはじき出されている。
報告書で、ビットコインはまだその採用曲線の始まりにあると研究者らは考えていると述べている。昨年末のビットコイン価格が7,200ドル前後だった原因について、ビットコインが対応可能な市場全体の0.44%未満しか浸透していないことを示唆。その上で研究者は、普及率が10%に達した場合、約40万ドルに達するとの予測を立てている。これは、2030年までにBTCの価格が4,000%以上の上昇を意味している。ETH、LTC、およびBCHもこの予測シナリオにおいては強気である。実際、報告書ではビットコイン同様、そのほかの仮想通貨の予測も記されており、それぞれの価格は約1,600%、5,000%、5,400%の急増との予測を立てている。なお、ステラは今回の研究対象通貨の中で最大の増加予測を立ており、現在の0.07ドル前後の価格から、10年後には7.81ドル前後、11,000%以上の値上り予測となってる。
リヒテンシュタインを拠点とする研究グループは、TAM(Total Addressable Market:ターゲット市場)に基づいて仮想通貨の分析をしている。報告書によると、仮想通貨のTAMには、送金、脱税、オフショアアカウント(企業が合法的に税金を免税され、規制が緩やかな地域の口座を指す)、ストアオブバリュー(価値の保存)、オンライントランザクション、マイクロペイメント、クリプトトレーディング、ゲーム、オンラインギャンブル、消費者ローン、準備通貨などが含まれている。
オンチェーンは速度減少し、オフチェーンが増加する
今回の報告書では、アルトコインのオンチェーン・オフチェーンの速度指標を観察し、「取引所での投機的取引の数の増加は、商品やサービスを購入する公益取引の増加よりも速い」と結論付けている。
オンチェーン速度はブロックチェーンのトランザクションによって測定される基準であり、オフチェーン速度は仮想通貨交換の取引活動によって決定される。ビットコインを分析する際、研究者たちは仮想通貨の価格と取引所での活動の両方がほぼ同時に増加したことに気づく。
仮想通貨が長期的な買いだめの目的か、投機目的、コーヒーショップなどの様な少額支払のために使用されると、仮想通貨価格は上昇すると報告書に記されている。
高速のオンチェーンと低速のオフチェーンは、仮想通貨が価値の保存ではなく投機にますます使用されるようになることを示唆していると述べている。