未使用ビットコインは売られるのか
ブロックチェーン分析を手掛けるGlassnode(グラスノード)社がビットコインの利益と成功を説明する他社とは少し違った角度からの割合を発表した。
98% of all #Bitcoin UTXOs are currently in a state of profit.
A level not seen since Dec 2017, and typical in previous $BTC bull markets.
Live chart: https://t.co/bxvcpcBvlK pic.twitter.com/Mb0gTA4t26
— glassnode (@glassnode) October 22, 2020
同社が発表した統計によると、すべての未使用のビットコイントランザクション(UTXO)の98%は現在利益の状態にある事が分かった。これらの調査結果は2017年12月以来見られない水準にまで達しており、以前の$ BTCブルマーケットでは典型的だとGlassnodeはツイートで述べている。
少し分かりづらい解説だが、Glassnodeが解説しているのは、現在ウォレットにあるすべてのビットコインについて、それらのウォレットに入れた時のビットコインの価値と比較し、利益のために売れるということである。
もう少し踏み込んで説明してみると、未使用のトランザクション、またはUTXOは、販売する権利があるビットコインを指しており、A宛にビットコインを送信したと仮定して、Aは1つのビットコイントランザクションの権利を受け取る。これは、コインを移動するまで使用されていないため、名前が付けられる。その後、Aが0.5BTCをBに寄付した場合、Bは1つの未使用のトランザクションを受け取り、残りのビットコインは別の未使用のトランザクションになるということだ。
今回発表されたGlassnodeの指標は、ビットコインウォレットにあるお金のほとんどが利益のために売られる可能性があることを示すための指標で、発信されたツイートは、ビットコインが現在好調であることを示す最新のものである。
glassnode studioより画像引用
Glassnode社による別の資料を見てみると、10年以上動かされていないビットコインがグラフ上の最上部(紫色)に示されており、昨年1月頃から増えており今年9月には1割に達していることがわかる。この数値は約180万BTCになり、長期保有以外にも、秘密鍵を紛失するなどしてアクセスできなくなったいわゆる“消えたビットコイン”も含まれている。
今週ビットコインは大台と言われていた12,000ドルをあっさり突破し、13,000ドル強に達している。本日23日15時時点での価格はCoinMarketCapによると、13,000ドルを少し切った12,918ドル、1,353,188円前後で推移している。13,000ドルを現時点で少し切ったと言っても、この価格は昨年6月末以来の記録で、今後の上昇も期待されている。