シンガポール取引所SGX、2025年後半にビットコイン無期限先物を計画

シンガポール取引所SGXが2025年後半にビットコイン無期限先物を計画

SGX(Singapore Exchange:シンガポール証券取引所)は、機関投資家やプロの投資家の市場アクセスを拡大するため、2025年後半にビットコイン(Bitcoin/BTC)の無期限先物を計画している。

SGXは、2025年後半にビットコイン無期限先物を導入する予定で、SGX広報担当者はブルームバーグの取材に対し、同取引所は米国の民間格付け会社Moody’s(ムーディーズ)によるAa2格付け(※Aaa、Aa1に続く3番目に高い格付け)評価を受けている。この格付けは、機関投資家にとって信頼できる選択肢となっており、仮想通貨先物取引の信頼できる代替手段を提供したいと考えている

提案されているビットコイン商品は現在、MAS(Monetary Authority of Singapore:シンガポール金融管理局)の承認を待っており、機関投資家とプロ投資家に限定され、個人投資家は厳重に禁止される。

仮想通貨先物への関心の高まり

期限が固定されている標準的な仮想通貨先物とは異なり、無期限先物では、トレーダーは契約の期限切れを気にすることなくビットコインの価格を推測できる。

この動きは、シンガポールが世界の仮想通貨市場でますます大きな役割を果たしていることと合致している。MASは仮想通貨に優しい規制を採用しており、2024年には認可を受けた仮想通貨企業の数が倍増する。シンガポールでビットコイン先物に注目しているのはSGXだけではない。2025年1月、シタデル証券の支援を受けるEDX Marketsは、同国で仮想通貨先物取引を導入する計画を発表。

一方でブルームバーグは、日本の上場デリバティブ取引所である大阪堂島取引所(Osaka Dojima Exchange)もビットコイン先物の上場承認を求め、申請準備をしていると報道。承認されれば、堂島取引所はビットコイン先物を扱うアジア初の伝統的取引所の1つとなる可能性がある。
さらに、ロビンフッド(Robinhood)も、仮想通貨取引所ビットスタンプ(Bitstamp)の2億ドル(約296.8億円)の買収が完了するまで、今年後半にシンガポールで仮想通貨商品を発売する準備を進めている。

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