Coinbaseは採用を凍結し、受け入れた求人の取り消しへ

Coinbaseが雇用凍結を継続へ

大手仮想通貨取引所Coinbaseは、仮想通貨とハイテク株の両方にとって波乱の市場の中で、雇用凍結を継続することを発表したことが明らかになった。

Coinbaseは5月に初めて採用を遅らせる計画を発表したが、ポジションを受け入れたがまだ働き始めていない従業員に関しても、いくつかの仕事のオファーを取り消す予定とのこと。当初は、2週間前に雇用のニーズを再優先するために決定していたが、この2週間で人数の増加を遅らせるために、より厳しい措置を取る必要があることが明らかになったと説明しているとのこと。Coinbaseの最高人材責任者であるL.J.ブロック(L.J. Brock)氏は、経費を有意義に管理するための決定について、同社の透明性を強調。第1四半期の決算説明会に言及し、コスト管理のためにヘッドカウントやその他の費用について議論したとして、ブログの中で、次のように語っている。

これらの議論が進展するにつれて、私たちの人員増加を遅らせるために、より厳しい措置を取る必要があることが明らかになりました。迅速に適応し、今行動することで、このマクロ環境をうまく切り抜け、さらに強くなり、さらなる健全な成長とイノベーションを可能にすることができると信じています。


仮想通貨取引所は仮想通貨の冬を乗り切る準備へ

ブロック氏によると、今回の雇用凍結は、新規の未充填の役職だけでなく、社内の既存の空いた職務を埋め戻すことも含まれるが、当社が定めるセキュリティとコンプライアンスの高い基準を満たすために必要な役割、あるいはその他のミッションクリティカルな業務をサポートするための役割については例外としている。

同氏は、内定を出した非常に優秀な人たちを否定するものではないと強調し、業界では異例となる、内定を取り消された人たちには退職金を支給し、業界内他所で仕事を見つける手助けをする予定を明らかにしている。

一方で、同じく仮想通貨取引所Geminiは、NEXTMONEYの特集記事「ジェミニは、仮想通貨の冬を乗り切るために雇用を10%削減すると発表」でも報じたように、仮想通貨の冬に備えるため、スタッフの10%を雇用削減すると発表している。Geminiは雇用削減に関していくつかの理由を挙げており、そのうちの1つは仮想通貨の冬であり、これはすべて、現在のマクロ経済と地政学的な混乱によってさらに悪化しているとの見解を示している。さらに4月下旬には、仮想通貨と株式取引アプリを運営するRobinhoodは、成長が鈍化したため、スタッフの9%の雇用削減を実施している。

仮想通貨市場はここ数週間、極端な変動を見せ、仮想通貨トップであるビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、過去30日間で21%の大きな下落をみせており、仮想通貨業界にとって厳しい相場となっている。

ジェミニは、仮想通貨の冬を乗り切るために雇用を10%削減すると発表

2022.06.03