NFTプラットフォームは仮想通貨の冬を乗り切る準備へ
仮想通貨市場の厳しい状況が続き、仮想通貨の冬の再来が現実味を帯びてきた今、多くの主要NFTプラットフォームは、ビジネス運営の方針に大きな変更を加えたことを発表したことが新たに分かった。
CoinMarketCapより画像引用
週明けの本日2022年6月6日11時半時点でのETH価格は、1ETH=243,000(1,860ドル)円前後で推移しており、前日同時刻比+4.11%、1週間で+1.16%と、やや回復。しかし、多くのNFTが作成されている仮想通貨であるイーサリアム(Ethereum/ETH)ここ1年で最も低い1,800ドルを下回るまでに下落しており、2021年11月の4,000ドルの高値でのピークからは程遠い状況である。
NFTプラットフォームはビジネスの運営方法に大きな変更
資産の変動を乗り切ることに慣れている仮想通貨市場の間でさえ、すでに嘆きは始まっており、Foundation、SuperRareなどの主要NFTプラットフォームは、ビジネスの運営方法に大きな変更を加えたと発表している。
Foundationは、高品質で単一版のNFTに焦点を当てていることで知られるNFTプラットフォームで、同プラットフォームにて作品を販売するには、Foundationか、すでにプラットフォームを使用しているアーティストからの招待が必要であったが5月中旬、招待制の戦略を廃止することを発表。この戦略は、Web 2.0から、Web3のより大きな自由と民主主義への移行として組み立てられましたものの、同プラットフォームの厳重なキュレーションが、OpenSeaのようなプラットフォームとの違いを生み出している。これは、大幅に収益をあげただけでなく、詐欺、ハッキング、ラグプル、およびユーザー確認を行わないことに伴うその他すべてのリスクに悩まされてきたが、市場が変化するにつれて、独占権は生き残るために必要な規模への脅威として現れる可能性があると市場はみている。
NFTプラットフォームRaribleのチーフビジネスデベロップメントオフィサーであるスニル・シンヴィ(Sunil Singhvi)氏は、現時点では、この種の多様性を持つことが重要であると述べたうえで、次のようにコメントしている。
プロトコルは常に私たちのビジネスであり、市場はそのプロトコルが構築できるものの輝かしい例でした。しかし、私たちは市場に沿って構築したものをたくさん持っています。
一方、NFTプラットフォームのSuperRareは、SuperRareのアイデンティティの核となる側面を変えることなく、変化する市場に対応する方法を見つけたと考えており、ジョン・クレイン(John Crain)CEO(最高経営責任者)は、信頼を表していると述べたものの、同社は何か新しいことを試みなければならないことを知っていると述べ、次のように語っている。
市場を持っているだけでは、もはや目新しいものではありません。NFTの作成については、何も書く必要はありません。ですから、この瞬間は本当に人々に価値を付加し、限界を押し上げるように促しています。
Foundationと同様に、SuperRareは、収集可能なタイプのPFP(Profile-Picture)NFTとは対照的に、ユニークな作品を販売しているアーティストを見つける場所であったが、決して流通市場ではなかった同社が現在、PFPと流通市場の両方を調査し、大きな方針転換を始めようとしている。
NFTプラットフォームが追求している変更のいずれかが効果的であるかどうかは、まだ分からないことであるものの、市場は奇跡的に変わるとみられている。