ディズニーがNFT、ブロックチェーン、メタバース、DeFiに精通した人材を募集

ディズニーが新たな人材を募集

ディズニー(The Walt Disney Company)は、Web3の世界に踏み込む準備として、NFT(非代替性トークン)、ブロックチェーン、メタバース、DeFi(分散型金融)などの新興技術に精通した、経験豊富な企業弁護士の求人情報を公開したことが明らかになった。

ディズニーによる今回の求人情報は、LinkedInにひっそりとアップロードされ、このエンターテインメント大手がデジタル収集品と仮想世界について真剣に取り組んでいることを示しているとのこと。応募者はグローバルなNFT製品のライフサイクル全般に関する法的助言とサポートを提供し、それらが規制に準拠していることを確認することが任務となるほか、ブロックチェーンやマーケットプレイスなど、潜在的なパートナーの審査も担当するとのこと。

経験者を求めるディズニー

ディズニーによる今回の求人は、NFT、仮想通貨、Web3分野での経験があることが非常に望ましいとされている。

ディズニーが野心を加速させることを計画していることを示すため、候補者には、新しいプロジェクトは加速的かつ積極的なタイムラインで展開される傾向があることを明らかにしている。ディズニーのボブ・チャペック(Bob Chapek)CEO(最高経営責任者)  は、次世代ストーリーテリングと呼ばれるコンセプトを支持しており、メタバースがその主役になりうると考えているとのこと。メタバース空間が正しく実行されれば、消費者の自宅で没入型体験を提供できる可能性があり、テーマパークの来場データや、Disney+でストリーミングしているデータなどを活用した戦略を練っていると報じられている。

ディズニーはNFT市場へも積極的に参入

ディズニーは2021年、ディズニー+の日に合わせて限定コレクションを発売するなど、NFTの世界にも足を踏み入れている。

実際、VeVeとのコラボレーションで、ストリーミングサービスに登場するフランチャイズからキャラクターやアイコンをフィーチャーした「Disney Golden Momentsを発表。一方で、多くの消費者は、NFTやメタバースについてまだ肯定的ではなく、参入への高い技術的障壁と、特定のプラットフォームにおける使い勝手の悪さが理由とみられている。さらに、この分野の投機的な性質に批判的な意見もあり、一部の収集品は目を見張るような高額で取引されていることや、PoW(Proof-of-Work)型ブロックチェーンが環境に与える影響も懸念されている。

ディズニーがこの分野を開拓するのは、テレビ番組や映画などの膨大なバックカタログがあるため、ビジネス的に理にかなっており、ディズニーの知的財産を無断で利用する偽造NFTコレクションを排除するために、アーリーアダプターとしてより良いポジションを確保できる可能性があるとのこと。