ビットコインのフラッシュクラッシュ時、コインベースがオフラインに
米国の大手仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインの価格が急落した時ウェブサイトやアプリケーション、APIウェブサーバーが停止し、取引ができない状況に陥っていた可能性が浮上している。コインベースがオフラインになる前、ビットコインは半減期に向けて徐々に価格を上昇させており1万ドル付近に近づいていた。しかしその直後8,000ドル以下まで急落し、僅か数時間の間に20%以上の下落を記録した。
公式ウェブサイトによるとコインベースは接続の問題によるネットワークの混雑のため、ETHおよびERC20トークンの送信が遅れたという。しかし数多くのレポートでは、サイトにアクセスできなかっこと指摘されている。
仮想通貨の中でビットコインは比較的価格の振れ幅が低いとはいえ、他の資産と比較するとボラティリティーが非常に高く、3月には数時間の間に40%以上価格が下落したこともあった。このような急落時にユーザーは所有しているポジションをコントロールし、損失を抑えたり利益を最大化しようとする動きを見せますが、急落時に利用している取引所がオフラインになってしまうと、取引所に対する信頼が大きく既存してしまう。
ましてやアメリカの主要な仮想通貨取引所であるコインベースはユーザーも多く、このような問題が発生すれば不満が爆発するのも当然だ。仮想通貨メディアCrypto Potatoによるとツイッター上では多数のユーザーがこの問題について不満を訴え、被害にあったという声が1,000件以上報告されたという。
コインベースで繰り返される接続問題
コインベースへのアクセスに問題が生じたのは今回が初めてではなく、過去に何度も発生している。2019年6月にビットコインの価格が15%下落した際もユーザーは自身の資産にアクセスすることができず、今年4月にもビットコイン価格が急騰しコインベースへのアクセスが出来なくなった。
このようにコインベースでは度々ビットコインの価格が急変動した際にアクセスできない問題が発生しており、ユーザーへの不信感は払拭しきれていないようだ。アメリカには昨年バイナンスが進出するなど積極的な展開を見せており、市場の激化は高まっていくことが予測される。コインベースへの不信感が高まると、ユーザーが他の選択肢を選ぶ可能性も十分考えられる。