3iQ が中東初のビットコインファンドの承認を受ける
カナダのデジタル資産管理会社3iQが、中東に仮想通貨ファンドを持ち込む許可であるビットコインファンドの承認を受けたことが分かった。
大手メディアのロイターによると、カナダの資産運用会社3iQは、ビットコインファンドをナスダックドバイに持ち込むための認可を規制当局から受けた。2020年トロント証券取引所に上場したビットコインファンドは、中東で最初にインデックス化された仮想通貨ファンドになる。3iQのフレデリック・パイ(Frederick Pye)会長兼CEO(最高経営責任者)は、ビットコインへのアクセスを24時間提供することが目的であると述べている。約15億ドル(約1,620億円)の運用資産を保有しており、ロイター社のインタビューでパイCEOは、来年、この数字を2倍にすると述べたうえで次のように語っている。
ビットコインは1日24時間取引されるという考えで、私たちの関心は、規制対象の製品をその時間内にドバイ市場に持ち込むことです。
3iQはいつナスダックドバイに登場するのか
ロイターによると、3iQビットコインファンドは2021年の第2四半期にナスダックドバイで取引を開始する予定と報じている。
同社はすでにシンガポール、台湾、スウェーデン、すべてのタイムゾーンで24時間体制で暗号へのアクセスを顧客に提供することを目的とし、米国の取引所と交渉。これらの管轄区域に3iQビットコインファンドを上場させている。
中東に仮想通貨ファンドを持ち込む許可を取り付けた事に対し、ペイCEOは、中東地域に拡大する絶好の機会であると信じていると語っている。
機関投資家がビットコインに集まるとファンドが湧く
3iQの中東への移行は、ビットコインへの機関投資の波が高まっている最新事例にすぎない。
ソフトウェア会社のMicroStrategy(マイクロストラテジー)が昨年の夏にビットコインに4億2500万ドル(約458億円)を投入して以降、機関投資家は仮想通貨に資金をつぎ込んでいる。MicroStrategy は、NEXTMONEYの特集記事「大手ソフトウェア企業MicroStrategy、ビットコインを「最有力の投資資産」候補に」、「MicroStrategy CEO「曜日・時間帯を問わず、ビットコインを精算できる」」、「米MicroStrategy社、10億円相当のビットコインを追加購入」などで報じているように、初めてビットコインを購入したと公表した昨年夏以降、今年にかけ、ビットコインに巨額の資金を投入している。
3iQのビットコインファンドと同様に、今月収集された数字によると、グレイスケールビットコインファンド(GBTC)は約370億ドル(約4兆円)相当の非公開ビットコインを保有していることが発覚しているほか、今年1月に開始されたスカイブリッジキャピタルビットコインファンドは3億7000万ドル(約400億円)を増加させている。