XRPとビットコインが、日本での取引所保有の85%を占める
JVCEA(日本仮想通貨交換業協会)が新たに発表した月次統計資料によると、日本の仮想通貨取引所の現物保有量の割合は、XRPとビットコインでおよそ85%を占めていることが明らかになった。驚くべきことに日本の仮想通貨取引所はビットコインだけで約12億ドル相当の資産を保有しており、保有全体の約55%を占めているとのことだ。
日本ではビットコインやXRPが人気となっているのに対して、仮想通貨の取引が活発な国の一つである米国では、イーサリアムが20%を占めており高い人気があることが分かっている。XRPとビットコインに強い人気を集める日本だが、専門家のレポートによると日本の暗号化の採用に関してはまだまだ遅れていることが分かる。
というのも今年行われた調査では、全国民1億2700万人のわずか33%しか仮想通貨を受け入れていないことがわかっており、国内で多くの取引所が機能している事実とは異なっているようだ。
また、日本では取引所が多くの通貨を抱えているものの、個人による仮想通貨の取引がアクティブに行われているかといえば、現状はそうではないようだ。ニック・カーター氏によると、日本では仮想通貨取引所が報告しているユーザーのうち、およそ110万人のアカウントにはアクションやトランザクションの履歴がなく、全く使われていないことを指摘している。
日本の仮想通貨ユーザーはおよそ200万人いるとされているが、日本の人口が1億2,700万人ほどであり、パーセンテージにすると1.5%。この数値がいかに小さい数字かが理解できるだろう。日本は仮想通貨取引においては世界でも有数の国の一つかもしれないが、仮想通貨の大衆採用は進んでいないことが明らかであり、今後の改善点が浮き彫りとなっている。