フィリピン、仮想通貨XRP需要が急上昇
仮想通貨XRPの流動性指数がフィリピンで急成長しており、過去最高の水準に達している。RippleのフィリピンパートナーCoins.Phによると、送金と関連性の深いXRPの流動性指数は急激な伸びを見せており、12月16日に観測したデータでは1日の間に137万を超えた取引が行われている。
これまでのCoins.phの最高値が、2019年10月23日に記録した10万前後であることと比較すると、その伸びの高さが伺える。
TwitterのLuquidity Index Botによると、この急激な流動性の高まりは2019年の12月1日から始まり、日を追うごとに上昇している。XRP/PHPペアの流動性指数は1日の時点で4万だったが、4日の時点で40万を超え、僅か15日間の間に30倍以上の成長を見せている。
メキシコでもXRPの取引高が過去最高を記録
XRPはメキシコの仮想通貨取引所Bistoでも最高値を叩き出している。RippleとMoneryGram(アメリカを拠点とする国際送金業者)はBistoとパートナー契約を結んでおり、また多額の出資も行なっている。
Luquidity Index Botによると、2019年15日時点で1,000万を超える流動性を示しており、2018年に設立されて以来過去最高値を記録している。
送金手数料と時間が大幅に改善
フィリピンのCoins.phもメキシコのBitsoもRippleが開発するODL(On-Demand Liquidity)を活用しており、現在24のパートナーがこのシステムを採用している。イギリスのMercuryFXもパートナーの一つだが、従来イギリスとメキシコ間で必要だった50ドルの送金手数料は2ドルまで減少し、時間も3日間から数秒に短縮できたと報告している。
フィリピンなどの出稼ぎ労働者が多い国は、国を超えての国際送金を頻出して行う。そのため、少しでも送金手数料が安く、時間の短いものを使用したいと考えるのは当然の真理だろう。