メキシコ最大の取引所にて、仮想通貨XRPの取引高が最高記録更新
メキシコでは最大規模の取引所となるBitsoにて、仮想通貨XRPの取引高が過去最高を更新した。これまでのBitsoの流動性指数の過去最高値(ATH)は5,993,390だったが、今月19日にはこれを上回る6,254,469を記録した。
BitsoはXRPの発行元である米リップル社が出資を行っている他、XRP利用が義務付けられているODL(旧xRapid)の早期採用企業でもある。つまり、メキシコ国内で、仮想通貨XRPの利用が急速に進んでいることが伺える。
Liquidity Index for Bitso XRP/MXN (28-day moving trend)
Day progress: 92%
Today so far: 6,254,469
All Time High: 5,993,390
Data: https://t.co/v07j0Xh3s1 pic.twitter.com/nCdLG1fowE— Liquidity Index Bot (@LiquidityB) November 19, 2019
世界的な送金会社でもあるマネーグラムは、リップル社との提携に基づき、Bitsoを通じてODLのサービスを開始している。リップル社自体もBitsoには多額の出資を行っており、Bitsoの役員の1人をリップル社の取締役会に選任している。
先日には、マネーグラムが第3四半期にXRP使用を開始してから初となる収益レポートを公開した。マネーグラムののCEOでもあるAlexander Holmes氏は、「リップル社のODLが米国とメキシコ間の送金のうち、約10%を担った」と述べている。
SWIFTが攻勢に、リップルは流動性を強調
リップルは国際送金の課題解決を目指したプロジェクトであり、最大のライバルはその市場を独占するSWIFTだ。リップル社が提供するシステムを使えば、従来の送金時間や手数料が大幅に削減できることから、圧倒的にリップルが有利であると考えていた人も多いだろう。
しかし、ここにきてSWIFTは攻勢を示してきている。「グローバル・ペイメント・イノベーション(以下:GPI)」という新たな決済システムを提供することで、送金時間の短縮に成功した。分かっている限りでも、660以上の銀行がGPIに参加している。また、国際送金の約60%でGPIが使われている。依然として、SWIFTの影響力は大きいだけでなく、システムを改善したことで送金時間の問題点を解決し始めている。
送金時間でSWIFTと差別化しづらくなったせいなのか、ここ最近リップル社は流動性を押している。銀行は流動性担保のために、米ドルを準備金として用意しなければならないが、このコストや効率をODLを使うことで改善できるとガーリングハウスCEOは提唱している。リップル社とSWIFTの争いの結末はどうなるだろうか。今後の展開からも目が離せない。