米SEC議長、ステーブルコイン 、DLT、リブラを強調
米国証券取引委員会(SEC)の議長ジェイ・クレイトン(Jay Clayton)氏は、上院委員会の前で、ブロックチェーン技術や仮想通貨の問題に対処するよう言及した。クレイトン氏は、分散台帳技術(DLT)について肯定的な意見を持った上で、積極的な規制アプローチを取るべきだという考えを述べている。
「DLTの開発が資本形成を促進し、機関投資家や一般投資家の両方に有望な投資機会を提供できると楽観視している。」
Facebookが運営しているLibraプロジェクトは、発表から現在まで数々の規制の壁に直面している。SECは、世界中の規制機関とともに、Libraプロジェクトに懐疑的な表明をおこなっているが、クレイトン氏は、ステーブルコインやLibraの発行に関して、「問題はここにあり、我々はそれを迂回するべきではない」と強調している。
SECがと上院委員会の協力
またクレイトン氏は、SECが上院委員会と協力し、非ソブリンの仮想通貨に関連する問題にも対処することを認めている。クレイトン氏は昨年から、ビットコインETFの承認に対して市場監視やカストディーサービスの改善を要求していた。実際ビットコインETFはSECによって何度も拒否されている。
SECの公表によると、委員会がETFに関する規制を近代化するために、既存の規制を修正する新たな規制をリリースしたとのこと。クレイトン氏はこれに対し以下のように述べている。
「私の考えでは、このアクションはETF市場の競争と革新を促進し、条件を満たしたETFが迅速に市場に参入できるようになり、投資家の選択肢を増やすだろう。」
アメリカ金融界のトップたちも仮想通貨に警告
米財務長官や、FRBの議長が参加する金融安定監視委員会は、連邦政府や州政府当局に仮想通貨がもたらすリスクについて警告を行なっている。委員会のメンバーは、Libraやステーブルコインが既存の金融システムに与えるリスクについて警告しているが、アメリカがブロックチェーン産業で出遅れないように、早い導入を求める声もある。