仮想通貨取引所Bithumb、バイナンスに続き「上海オフィスの閉鎖報道」を否定
仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)が、中国警察による捜査と上海オフィスの閉鎖報道を否定した。Bithumbは韓国に拠点を構えている仮想通貨取引所だが、閉鎖する可能性があるという噂を複数のメディアが報じていた。今月21日、Bithumbの広報担当者は、仮想通貨メディアThe Blockの取材に対して以下のように答えている。
「私たちは技術開発チームの1つを上海に持っていますが、プロジェクトは途切れることなく着実に進行しています。」
バイナンスにも閉鎖の噂が流れる
閉鎖に関する噂が流れたのは、Bithumbだけではない。バイナンスも同様に、警察による捜査を受け、上海事務所が閉鎖するという噂が流れた。いっぽうで、バインナンスのCEOであるジャオ・チャンポン氏は、ツイッター上でこの噂を否定している。
「バイナンスが警察による捜査を受けたという事実はない。また、上海オフィスの閉鎖もしない。私はThe Blockが報じたこのFUDを、皆が読まないことを望む。」
加えて、中国に拠点を構える他の仮想通貨取引所が、意図的にFUDを流したのではないかと見解を示した。
ビットコイン価格は下落
この報道を受けてか、ビットコイン価格は下落している。先月25日に、習近平国家主席の発言を受けて大幅に価格上昇したビットコインだが、その後は強烈なレジスタンスに見舞われる。再び7,500ドルのラインまで下落しており、現在はここがサポートラインとなっている。
アナリストやトレーダーの意見も割れている。チャート上では、50日移動平均線と200日移動平均線のデッドクロスが発生しているが、200日移動平均線が上向きのため、下落圧力は大きくないとの見方がある。4月からの大幅な価格上昇は、50日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロスがきっかけと言われている。いっぽうで、バブル崩壊時のビットコイン暴落チャートとの類似性から、さらに価格が下落する可能性を指摘する意見も出ている。