仮想通貨ビットコイン、1ヵ月ぶり8,000ドルまで下落
仮想通貨の代名詞であるビットコイン(BTC)は本日21日、これまで安定した価格推移から一転し、2%近い下落率を更新し、1ヵ月ぶりとなる8,000ドルを下回った。今回のBTC価格の暴落についてブルームバーグは、過去7日間の連続した売り圧がBTC価格を下落させた要因であると説明している。
一定期間における値動きの強弱を数値化した指標である相対力指数(RSI)は現在、25を下回っており、ビットコインをはじめとする仮想通貨市場が弱気の相場に突入し始めていることを示している。しかし、このチャートによるビットコインの指数は現時点で「買われ過ぎ」の状況にあるため、すぐに価格は反発する可能性が非常に高い。
アルトコインもショック状態
ビットコイン(BTC)の短期的な価格下落に比例して上位10の仮想通貨も同様の値動きを記録している。仮想通貨の時価総額や価格チャートを掲載するCoinMarketCapでは、ビットコイン以下の仮想通貨TOP10は、全て赤色に点滅している状況だ。
特に仮想通貨市場で「銀」として例えられる仮想通貨ライトコイン(LTC)については、24時間で5%以上の下落率を記録している。さらには世界最大の仮想通貨取引所バイナンスについては、全体の仮想通貨の暴落につられて価格は急激に下落。TOP10のアルトコインにおいては、最も高い下落率(6.59%)で価格推移している。
最近の仮想通貨市場は今年10月、中国の習近平国家主席のブロックチェーン技術を促進を指示し、ブロックチェーン業界の参入について「チャンスを掴む」と発言したことを境に、大きく影響を与えるファンダメンタルが出ていない。しかし、習近平国家主席の発言が大きかった反面、BTC価格が9,000ドル周辺で推移したのは仕方がないだろう。