英国でコインベースの広告が投資リスクを軽視していると判断される
コインベース(Coinbase)のカラフルな広告キャンペーンが、英国の広告規制当局によって風刺と危険な示唆の境界線を越えたと判断され、英国でブロックされたと、ガーディアン紙が報じている。
Coinbase『A Coinbase Musical|Everything is Fine(日本語訳:コインベースミュージカル|すべてはうまくいっている)』より動画引用
ASA(英国広告基準局)によると、問題となっている広告は、英国のコスト圧力をユーモアを交えながら、仮想通貨への切り替えが解決策となる可能性を示唆していた。ASAはこれを、深刻な現実世界の懸念と「変化」へのメッセージを混ぜ合わせることで、複雑でリスクの高い商品を単純な解決策のように見せてしまう危険性があると指摘。この判断が、キャンペーンが禁止された主な理由の一つとなった。
議論の中心となった動画は、短い風刺ミュージカルのように展開した。暗い都市の風景の中で人々が踊り、キャッチーなCMで流れるものだ。この広告には、規制当局が仮想通貨のプロモーションに求める明確なリスク免責事項が記載されておらず、英国でテレビ広告を審査するClearcastは、すでにその理由でこのCMの放送を拒否した。
問題となった広告の内容とは
ビデオは、英国の日常生活をダークな風刺で描写している。
家が荒廃し、店舗は閉鎖。物価が高騰し、ゴミが山積みになり、下水が路上に溢れ出る中、労働者たちが「すべて順調」と歌っている。広告は「すべてが順調なら、何も変えないで」というメッセージで終わり、その後に同社のロゴが表示されている。また、ポスターも同様のテーマで、「すべて順調」といったフレーズが繰り返されており、「住宅購入は手の届かない」「卵は予算外」「実質賃金は2008年のまま」といったメッセージが隠されている。
今回の決定は、一般市民からの35件の苦情を受け、ASAによって下されており、当局は、同社のメッセージは、解決策を求める経済的に困窮した消費者を誤解させる可能性があると警告。
禁止されたキャンペーンには、2分間のビデオ・オン・デマンド広告と3枚のポスターが含まれており、2025年8月にロンドン交通局を含むデジタルプラットフォームや人通りの多い公共スペースに掲示されていた。
続く議論と警告対象傾向
報道によると、この動きはコインベースからすぐに返答を受け、ネット上でも意見が飛び、議論となっている。
同社は、この作品は単なるセールストークではなく、社会的な論評とエンターテイメントを意図したものだと述べ、クリエイティブな選択であり、視聴者はこの風刺を理解できるとして擁護する姿勢をみせている。業界関係者の中には、この動画のテレビ放映許可を拒否したことは強引な規制だと主張する声や、不明確な金融メッセージから人々を守るというASAの姿勢を支持する声などさまざまだ。
英国の公的機関は、商品価格の変動が激しく、一部の消費者保護制度の対象外となっている場合、広告において投資リスクを明確に示す必要性を指摘している。これまでの判決を見ると、仮想通貨の広告にて、強いリスク警告が欠落していたり、簡単に利益が得られると示唆したりする場合、警告の対象となっている傾向が見られる。























