仮想通貨取引所バイナンス、上海オフィス閉鎖を完全否定・批判|ビットコインの下落要因?

仮想通貨取引所バイナンス、上海オフィス閉鎖を完全否定・批判|ビットコインの下落要因?

世界最大の取引量を誇る仮想通貨取引所バイナンスは、中国当局もしくは警察が上海オフィスを捜査し、閉鎖されたという報道について真っ向から否定した。バイナンスの主張は 、拠点はマルタ共和国にあり、上海にはオフィスがそもそもないとしている。

この報道によって、仮想通貨市場では「ビットコインなどの仮想通貨の暴落要因ではないか?」と噂されているが、現時点で価格に影響を与えた可能性は非常に低い。それもビットコインが下落した後、バイナンスのニュースが発生しているためだ。

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そして、今回のバイナンスの一連の報道について。きっかけとなったのは、海外メディアThe Blockが「警察の襲撃を受けて、バイナンスの上海事務所は閉鎖された」と題した記事をリークしたことが始まりだ。そしてバイナンスCEO Changpeng Zhao(CZ)氏は、この報道を真っ向から否定。自身の公式ツイッターでは、「警察も襲撃も、事務所(存在)もない。そのFUD BLOCKを読むためにお金を払わなかったことを願っています。」と、痛烈に報道したメディア(The Block)を批判した。

バイナンスのオフィス閉鎖は、真実?フェイク?

実際の真実は現時点でも不明であるが、The Blockの報道のリーク情報が「いくつかの情報筋」であると主張していることから、公になる真実性としては非常に内容が薄い。

「情報筋によると、暗号通貨取引所の上海事務所は最近、地元の警察に襲われました。情報筋によると、Binanceの経営陣の多くは、100人もの従業員とともにオフィスで働いていました。暗号通貨交換の本部はマルタにあります。」

またバイナンスは以前、習近平国家主席がブロックチェーンについて発言した際、北京オフィスを開設するのではないかという情報を、米有力メディアCoinDeskが有力な情報筋から得たとして報道した。しかしこれについてもCZ氏は真っ向から報道を否定。「北京に事務所を開設する予定はありません。それは噂に過ぎないでしょう。真実ではないのです。」とコメントしていた。