元ペイパル幹部、Bank of America口座が強制凍結|ビットコイン購入で使用不可の可能性も

元ペイパル幹部、Bank of America口座が強制凍結|ビットコイン購入で使用不可の可能性も

元ペイパルの幹部であるRoelof Botha氏が、Bank of Americaで開設していた銀行口座を、突如として強制凍結されることが明らかとなった。

Botha氏は20年以上Bank of Americaの顧客であったこと、突如として凍結の知らせが届いたことを、その文書と合わせてツイッターに投稿している。Botha氏が投稿したBank of Americaからの文書には、21日以内に使用が制限されることと、この通知を受け取ってから口座が30日後に完全に凍結されることが明記されている。

このツイートを受けて、仮想通貨業界からはBotha氏がビットコインを購入したことが、口座凍結の理由なのではないかと指摘する声が挙がっている。熱心な仮想通貨支持者でもあるTech Crunchの共同創設者であるMichael Arrington氏も、Botha氏がビットコインを購入したことで、口座凍結を受けたのではないかとツイッターで推測している。CivicKeyのCEOであるVinny Lingham氏とGuardian Circleの共同設立者であるMark Jeffrey氏も、同じ見解を示した。

仮想通貨を敵視する銀行

仮想通貨は、マネーロンダリングや犯罪組織などの資金援助へ使われることがある。歴史ある従来の銀行は、こうした動きを懸念し、仮想通貨に対する警戒心を高く持っている。

たとえば、自転車商人であるスコット・スネイス氏は、ピアツーピアの仮想通貨取引所でビットコインを購入したあと、自身のビジネス用の銀行口座を凍結させられてしまった。これによって、彼は従業員へ給料を支払うことができなくなった。英国大手の銀行であるバークレイズは、2018年に仮想通貨取引所を傘下に収めた。そのいっぽうで、突如として米取引所コインベースとの提携打ち切りを発表している。