ビットメイン社元CEO、強制解雇について「法的措置」を検討
世界でも最大規模のマイニングプールを持つビットメインの共同創業者ミクリー・ツァン氏は、先週突如として強制解雇を言い渡された。この件に対して、ツァン氏は法的措置を取り、ビットメインに戻る意向を明らかにした。
ビットメインでは内部での対立が起こっており、同じく共同創業者のジハン・ウー氏が、ツァン氏がすべての役割から解任されたことをメールで従業員に送信。それと同時に、ツァン氏とのすべての接触を禁じるよう命じた。ウー氏はビットメインの全体会議にて、ツァン氏との間に対立があったことを報告。いっぽうツァン氏は、何の連絡もなしに突如解雇されたことを不服として、法的措置で今後ビットメインに復帰する道を探るとしている。
ツァン氏「兄弟に刺された気分」
ブロックストリームのサムソン・モウCSOが、ツァン氏が株主や従業員あてに書いたとみられる書簡をツイッター上に投稿している。信頼できるパートバーが裏切り、突如として発生した解雇に、ツァン氏自信も戸惑いを感じていることが伺える。
「製品やテクノロジーに注力する人間として、法的措置から始めなければいけないなんて思ってもみなかった。ビットメインの共同創業者であり、筆頭株主、そして法定代理人として、出張中にこのようなクーデターが起きてしまい、何の知識もないまま追放されてしまったことを恥ずかしく感じている。」
これまで、信頼できるパートナーであり、兄弟のような存在とも言える人間と共に闘ってきた。それにも関わらず、兄弟から突如として背中を刺された気分だ。こんなドラマのようなことが、私の身に本当に起こるなんて。
ビットメインは私たちの子供です。合法的な武器を使い、この子のために私は闘います。ビットメインに対して陰謀を企てている人々を、私は決して許しません。彼らが戦争を望むのであれば、私は彼らに戦争を与えようと思っています。」
ビットメインはマイニング企業の中でも大きなシェアを占めており、ビットコイン市場に与える影響力が非常に大きい。今回の強制解雇にどのような背景があるのか。今後の動向にも注目していきたい。
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