アブダビのMGXがバイナンスに20億ドルを投資
世界最大の仮想通貨取引所バイナンス（Binance）は、アブダビに拠点を置く投資会社MGXが同取引所に20億ドル（約2,958億円）を投資を受けた事を発表した。
バイナンスは公式ブログで、アブダビを拠点とするAI（人工知能）および先端技術の投資家であるMGXから20億ドルの投資を受けたと発表。これは仮想通貨史上最大の投資であり、仮想通貨、正しくはステーブルコインで支払われた単一の投資としても史上最大投資となる。
この投資により、MGXは仮想通貨取引所の少数株を取得した。2025年3月12日（水曜日）付けの発表で、バイナンスは、この取引はデジタル資産の採用を促進し、ブロックチェーン技術のグローバル金融における役割を強化する上で重要な一歩であると述べた。この投資は、ブロックチェーンの「社会への変革的影響」を支援するという同社の戦略の一環として、MGXがブロックチェーンと仮想通貨の世界に参入したことを示している。バイナンスは、MGXとの提携を通じて、AI、ブロックチェーン技術、金融の交差点でイノベーションを実現することを目指していると述べた。
なお、取引が成立すれば、取引はすべてステーブルコインで賄われる。
バイナンスのリチャード・テンCEOがコメント
バイナンスのリチャード・テン（Richard Teng）CEO（最高経営責任者）も今投資について、この投資は仮想通貨業界と取引所にとって重要な節目であると述べた。
テン氏はさらに、コンプライアンス、セキュリティ、ユーザー保護に重点を置き、より包括的で持続可能なエコシステムを構築するという目標を掲げ、デジタル金融の未来を共に形作っていくつもりだと述べたうえで、次のように語っている。
バイナンスは、仮想通貨業界のための透明性、責任、先進性を備えたポリシーを確立するために、世界中の規制当局と協力することに引き続き尽力しています。セキュリティとコンプライアンスへの継続的な投資は、安全で信頼できるデジタル金融エコシステムを促進するという当社の使命を強化します。
一方の投資側であるMGXのアハメド・ヤヒア（Ahmed Yahia）マネージングディレクター兼CEOも次のように述べている。
MGXのバイナンスへの投資は、デジタル金融におけるブロックチェーンの変革の可能性を推進するという当社の取り組みを反映しています。機関による導入が加速するにつれ、安全でコンプライアンスに準拠したスケーラブルなブロックチェーンインフラストラクチャーとソリューションの必要性がかつてないほど高まっています。バイナンスは、交換技術やトークン化からステーキングや支払いまで、長年にわたり仮想通貨のイノベーションの原動力となってきました。私たちは共に、より包括的で堅牢なデジタル金融エコシステムの構築に取り組んでいます。
