スクエア(Square)、加盟店向け統合型ビットコイン決済・ウォレットを発表

スクエアが統合型ビットコイン決済・ウォレットSquare Bitcoinを発表

ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が率いる決済代行会社スクエア(Square)は、加盟店向けに初めて完全統合されたビットコイン決済・ウォレットプラットフォーム「Square Bitcoin」を発表した。

仮想通貨の普及加速を受けてスクエアは、決済、変換、ウォレットツールをSquare Bitcoinに統合。これにより、加盟店は手数料無料でビットコイン(Bitcoin/BTC)を受け付け、売上をビットコインに自動変換し、内蔵ウォレットに保有資産を直接管理できる。2025年10月8日(水曜日)に発表されたSquare Bitcoinサービスにより、加盟店はビットコイン決済を受け付け、既存のダッシュボードからアクセスできる専用ウォレットにビットコインを保管。そこでビットコインの売買や引き出せ、売上の一部を自動的にビットコインに換金できるようになる。

Square Bitcoinでは、加盟店がチェックアウト時に直接ビットコインを受け取れる「Bitcoin Payments(ビットコイン決済)」と、日々の売上の最大50%をビットコインに自動変換できる「Bitcoin Conversions(ビットコイン変換)」が含まれている。Bitcoin Payments は 2025 年 11 月 10 日に米国の販売者向けに展開される予定で、Bitcoin Conversions は対象となる企業向けにすでに稼働している。

ただし、このサービスはニューヨーク州を除く米国の加盟店のみが利用可能で、海外の加盟店は利用できない。

ビットコイン導入の簡素化を目指す

「Square Bitcoin」と呼ばれるこのソリューションは、シームレスな統合と使いやすさを重視しており、企業は従来のカード決済に加えてビットコイン決済も受け付けられるようになる。

スクエアによる調査によると、同社の決済プラットフォームは400万店以上の加盟店に利用されており、今回の展開は仮想通貨の普及拡大に向けた大きな一歩となる可能性があると期待されている。

同社はこのソリューションについて、小売業者が既存の決済システム内でより柔軟かつコントロールしやすくしつつ、ビットコイン導入を簡素化する手段として位置付けている。Block Inc.の共同創業者である同氏は、ビットコインを、従来の決済大手に挑戦する、国境を越えた、許可不要の金融システムとして提唱。同氏のビジョンは、ビットコインが時代遅れの決済インフラに代わるものとなり、企業がまるで銀行のように独立して運営できるようになることを推進している。

同社は以前、2026年までに同サービスを計画しており、今回の動きはBlock Inc.の仮想通貨戦略と、CEO(最高経営責任者)であるドーシー氏のビジョンとも合致している。

 

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