ジュピターがドル連動ステーブルコイン「JupUSD」をローンチ

ジュピターがローンチしたステーブルコインJupUSDとブラックロックのBUIDL、USDC準備金をイメージしたビジュアル

ブラックロックBUIDLとUSDC準備金を活用し統一ドル基盤を構築

ジュピター(Jupiter)は、ブラックロック(BlackRock)のBUIDLファンドとUSDC準備金を裏付けとする準備金担保型ステーブルコイン「JupUSD」を正式にローンチした。

日本語訳:
オンチェーン金融のためのステーブルコインが登場。JupUSDのご紹介。米ドルにペッグされた、準備金に裏付けられたステーブルコイン。金融の新たな章を牽引するように設計されています。

JupUSDは米ドルにペッグされ、ジュピターの全製品スイートにおいて統一された担保として機能する設計となっている。

ジュピターが統一ドル基盤を始動

ソラナ(Solana)ベースの分散型取引所アグリゲーターであるジュピターは、エコシステム全体で共通利用できるドル連動ステーブルコインとしてJupUSDを立ち上げた。

JupUSDは、貸出や借入、予測市場での利用から開始され、今後はジュピターが提供する全製品へ段階的に統合される予定だ。

JupUSDはEthena Labsのインフラを用いて構築されている。同社は、FraxのUSDe統合やMegaETHのUSDmなど、累計160億ドル以上のステーブルコイン発行に関与してきた実績を持ち、その技術基盤がJupUSDにも活用されている。また、保管体制にはAnchorage DigitalのPortoが採用され、機関投資家レベルのセルフカストディによってセキュリティが確保されている。

コードベースは完全にオープンソース化されており、Offside Labs、Guardian Audits、Pashov Audit Groupの3社による独立監査がすべてローンチ前に完了した。ジュピターは、透明性と安全性を重視した設計である点を強調している。

JupUSDは既存の規制環境への配慮から、ネイティブで利回りを生み出さない設計を採用している。安定性と準拠性を優先する姿勢を明確にした形だが、後述するプロダクト統合を通じて、エコシステム内での実用性は確保されている。

準備金構成とプロダクト展開

JupUSDの初期準備金は、90%をブラックロックのBUIDLファンドを担保とするGENIUS準拠ステーブルコイン「USDtb」で構成し、残る10%をUSDCの流動性バッファとして保有する。これにより、価格安定性と即時流動性の両立を図る構造が採用されている。

チームは、エコシステムの柔軟性と準備金効率を高めるため、将来的に準備金の一部をUSDeへ段階的に移行する方針も示している。これにより、ジュピターエコシステム全体の回復力と運用効率の向上を目指す。

JupUSDはジュピターのLend製品と直接統合される。Earn Vaultsに入金したユーザーにはjlJupUSDが付与され、通常の貸付インセンティブに加え、プロモーション報酬を受け取ることが可能となる。利回りを内包しない設計でありながら、エコシステム内での活用余地を持たせた構成だ。

今後ジュピターは、指値注文、報酬ブースト付きのDCA機能、統一残高を採用したモバイル体験、JLP担保によるパーペチュアル取引、決済を伴う予測市場など、フルスタックにわたってJupUSDを展開する計画を示している。全製品において「統一された1ドル」を実現することで、取引体験の簡素化と資本効率の向上を図る狙いだ。

JupUSDのローンチに対し、コミュニティからはおおむね好意的な反応が寄せられている。一方で、既存のステーブルコインとの差別化や、JUP保有者およびステーカーへの具体的な価値還元について注視する声も見られる。JupUSDがジュピターエコシステムにどのような変化をもたらすのか、今後の動向に注目が集まっている。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム