SECのゲンスラー議長、2025年初頭に辞任の可能性

SECのゲンスラー議長は2025年初頭に辞任か

機関投資家向け資産調査を手掛ける10X Researchの創設者であるマーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は、SEC(米国証券取引委員会)のゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長が2025年第1四半期に辞任するだろうと予測していることが明らかになった。

この動きは、ジョー・バイデン(Joe Biden)現米大統領が、2024年の大統領選からの撤退を選択したことで浮上しており、バイデン氏はすでに再選オッズでドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に大差をつけられている。

10X Researchが発表した最新レポートによると、SEC委員長は通常、新政権が誕生すると辞任することになり、バイデン氏が大統領選から脱落したことで、トランプ氏に対抗できる有力候補がいなくなっている。11月の選挙は、一票も投じられることなく決着がつくとみられており、親クリプト政権がホワイトハウスに誕生することは、市場にとって明るい兆しである。

新政権が誕生すると

よくあることだが、新政権が誕生することでSEC委員長は辞任する可能性が高く、ゲンスラー氏の任期は2026年6月5日までとされているが、2025年1月か2月までに辞任するとみられている。

新政権が誕生した際にSEC委員長がその職を退くというのは、これまでにも似たような事例があり、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領が任命したメアリー・ジョー・ホワイト(Mary Jo White)前SEC委員長は、2013年4月から2017年1月まで委員を務めたが、トランプ氏の当選後、2016年11月に辞任を申し出ている。同様に、クリストファー・コックス(Christopher Cox)氏はジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領によって2005年8月から2009年1月までSEC委員長に任命されたが、その後、オバマ大統領の就任とともに辞任している。

Polymarket『Presidential Election Winner 2024』より画像引用

また、バイデン氏は選挙戦を降りた後、後任としてカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏を支持しており、Polymarketが提供したデータによると、この動きはトランプ氏が下院で政権を奪還する可能性を減らしたかもしれないが、トランプ氏が当選する可能性は61%、カマラ氏は37%のオッズを維持している。

さらに、ティーレン氏はレポートの中で、今週は市場を動かしやすいイベントがめじろ押しだと強調しており、うわさによると、欧州委員会は長年続いている重大事件に決着をつけるかもしれないと述べている。同氏は、大統領選挙レースで大きくリードすることで、トランプ氏はビットコインを戦略的準備資産として発表するだろうと推測。そのような発表があれば、ビットコイン(Bitcoin/BTC)価格はパラボリックに上昇し、過去の史上最高値を更新することになると予想されている。

一方で、ビットコインは先週、再び68,000ドルの大台を記録しており、その後、わずかな調整を記録し、67,300ドルの価格水準を維持。ビットコイン価格は、投資家の間で売り圧力が減少し、過去7日間で7%以上上昇しており、この最大の仮想通貨は、報道時点では平均価格67,294ドルで取引されている。