ノルウェー中央銀行、CBDCテストにイーサリアムL2プロジェクトを選択

ノルウェー中央銀行がCBDCテストにイーサリアムL2を選択

ノルウェー中央銀行(Norway’s Central Bank)が、次のCBDC用に実験的なイーサリアム(Ethereum)L2サンドボックスを作成する入札をしたと発表した事が新たに分かった。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)ネットワークは、トランザクションスループットが低いという問題がある。レイヤー2(※以下、L2と表記)ソリューションは、イーサリアムメインネットのセキュリティを利用すると同時に、トランザクションをより高速かつ簡単に規制するための新しいソリューションを導入することで、これを解決することを目的としている。

4年間ソリューションを開発してきたイーサリアム相互運用可能なL2スケーリングソリューションを手掛けるNahmiiは、ノルウェー中央銀行のユーザーとパートナーをSandboxで構築、維持、トレーニングすることを約束していると述べている。Sandboxには、ノルウェーのすべての大手銀行が含まれる可能性があり、CBDCの導入は重要で複雑な問題であると、2021年11月の会議でノルウェー中央銀行総裁は述べている。

L2ソリューションは、イーサリアムメインネットの高額なガス料金よりも低い料金を提供。パブリックブロックチェーンを使用するという概念は、ノルウェー中央銀行の管理の欠如、未成熟なテクノロジーに関連するリスク、およびスケーラビリティと速度に関連する課題のために、当初はノルウェー中央銀行によって敬遠されていた。

世界一キャッシュレスな国がCBDCテストを約束

2021年4月、ノルウェー中央銀行は、世界で最もキャッシュレスな国が今後2年以内にCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)オプションのテストを開始すると発表した。

ノルウェー中央銀行によるCBDCの調査は、4年間にわたって実施されてきており、今後の新たな要素は、CBDC導入の必要性とその影響のさらなる分析と組み合わせた技術テストであると同銀行は明かしている。

ノルウェー中央銀行の(オイスタイン・オルセンOysten Olsen)総裁は、2021年3月にBloombergに、ビットコインを「リソースを大量に消費し、コストがかかりすぎ、そして最も重要なこととして、安定性を維持できない」との考えを語っていた。