ロシア仮想通貨規制ルール|「ICO投資額は年間最大100万円」などの投資額に関するルールを導入

ロシア仮想通貨規制ルール|「ICO投資額は年間最大100万円」などの投資額に関するルールを導入

ロシアの仮想通貨規制について新たな規制に関する草案の改正が発表された。

ロシアの仮想通貨に関する規制は現在、依然として明確な規制ルールが決定されていないが2018年から草案の作成、5月には以下のタイトルで3つの規制に関するルール作成を進めている。

  • 「デジタル金融資産について」
  • 「投資プラットフォームを使用した投資誘致について」
  • 「デジタル権利について」

そして今回、「投資プラットフォームを使用した投資誘致について」について大きな規制の改正案が出された。

規制内容の変更では、ロシア国内の個人投資家に対して仮想通貨の資金調達であるICO(イニシャルコインオファリング)に投資する際、年間で最大600,000ルーブル(約100万円)まで、1つの仮想通貨プロジェクトに対しては100,000ルーブル(約17万円)まで投資を許可することを発表した。

これらの規制草案の変更には、世界中で仮想通貨やブロックチェーンの問題とされているマネーロンダリングの防止を目的としているとのことだ。

これらの発表に関しては最終的には、連邦議事会や大統領の許可が必要となるが、現時点でロシア連邦議会下院(Duma)の第1段階の承認段階に位置している。

しかし、金融機関などの資格のある投資家が600,000ルーブル(約100万円)を超える投資を行う際、マネーロンダリングを防止するため、国の財政監視機関であるRosfinmonitoringによって強制監督の対象となる。

ロシアの仮想通貨規制はどうなるのか?

新しい規制は、一般投資家に対してICO(イニシャルコインオファリング)へのアクセスを大幅に制限することとなる。

モスクワの規制当局は、「関連するリスクからロシア人を守りたい」と主張しており、ロシア連邦中央銀行(CBR)は、「ICOを通じた投資はすべての投資資金の喪失につながる可能性がある」と警告している。

そして、ロシアの仮想通貨の規制ルールの導入は2019年に決まるかもしれない。2019年1月にはDumaの第2回目で改定された今回明らかとなった草案が投票される可能性が高い。これによってロシアでの仮想通貨への投資額や金融部門は大きな変化を迎えるかもしれない。