リップルが狙う“未踏の金融圏” アフリカで始まるWeb3インフラ革命

リップル社とアブサ銀行のロゴが並ぶ屋外看板。南アフリカでのカストディ提携を象徴するイメージ。

リップルがアブサ銀行と組み南ア市場で機関向け保管サービスを始動

リップル(Ripple)社は、アフリカの大手金融機関アブサ銀行(Absa Bank)と提携し、南アフリカで機関投資家向けの仮想通貨カストディサービスを提供する。

日本語訳:
本日、私たちは次のことを発表できることを嬉しく思います
アフリカの大手金融機関の一つであるAbsaSouthAfricaが、現在リップル
アフリカにおける最初の主要な親権パートナー
:当社は南アフリカに機関投資家向けデジタル資産保管サービスを導入し、高まる機関投資家の需要を満たすために必要な、安全でコンプライアンスに準拠したインフラストラクチャーを提供します。

アブサ銀行はリップルのスケーラブルでコンプライアンスに準拠した保管技術を採用し、顧客の仮想通貨やトークン化資産の安全な保管を行う。これはリップルにとってアフリカ地域で初の大規模なカストディ提携となる。

アブサ銀行との提携概要と狙い

アブサ銀行は10カ国以上で事業を展開し、1,200万人超の顧客を抱える大手金融グループである。

今回の提携により、同行は資産運用会社や事業法人に対し、銀行レベルの管理体制の下でポジションの保管や分別、照合を提供する。管理体制はロールベースのアクセス、暗号鍵データの保護、顧客資産の分離、規制監査に対応した照合などを含む。

リップル社の中東・アフリカ担当マネージングディレクター、リース・メリック氏は、アフリカにおける価値の保管と交換の変化に対応し、デジタル資産の可能性を広げる取り組みであると述べた。アブサ銀行側でも、デジタル製品・カストディ部門責任者ロビン・ローソン氏が、安全でコンプライアンスに準拠した堅牢なカストディの重要性を強調している。

運用面の要点

アブサ銀行はリップルの認可済みインフラ上でカストディ業務を運営する。対象は仮想通貨とトークン化資産で、銀行運営のガバナンスやサービスレベル契約に沿って提供される。企業は運用基準を損なうことなくブロックチェーン商品へのエクスポージャーを得られる。リップルは世界で60以上のライセンスや登録を保有しており、欧州や中東、アジア太平洋、ラテンアメリカに続き、アフリカにも保管ネットワークを拡大する。

アフリカ市場で広がる機関向けデジタル資産保管

アフリカでは安全でコンプライアンスに準拠したデジタル資産インフラの需要が高まり、銀行やフィンテックが決済や保管、越境取引の近代化を進めている。

リップルはChipper Cashとの連携や米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の展開を通じ、地域における取り組みを拡大してきた。

サハラ以南のアフリカでは、2024年7月から2025年6月の間に2,050億ドル(約30兆円)を超えるオンチェーン取引が処理され、前年比52%増となっている。リップルのレポートでは、中東およびアフリカの金融リーダーの64%が、ブロックチェーン導入の主な理由に決済時間の短縮を挙げている。

こうした需要に対し、今回の提携は機関投資家が求める運用基準とセキュリティ基準を満たした保管環境を提供する位置づけとなる。

期待される提供範囲

アブサ銀行は保管に加えて、資産の移動や照合などの業務プロセスを銀行運営に統合する。

今後、付加価値サービス(ステーキングガバナンスやコーポレートアクション対応、ファンド管理フックなど)が提供される場合、企業はオンボーディングや対象資産リスト、報告基準、国内規制当局のガイダンスと合わせて注目することになる。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム