Coinbase、インド市場に再参入 CoinDCXへ24億5000万ドル投資

コインベースとCoinDCXのロゴが並ぶデジタルアート。インド市場への投資と暗号資産取引所パートナーシップを象徴。

Coinbase、CoinDCXへの投資で地域展開を強化

コインベース(Coinbase)は、インド最大の仮想通貨取引所CoinDCXへの新たな戦略的投資を通じて、急成長するインドの仮想通貨エコシステムへのコミットメントを改めて表明した。

2025年10月15日(水曜日)付けの公式発表で、今回の取引は、2022年に同取引所が20億ドル(約2,995億円)のシリーズD評価額を獲得したことなど、CoinDCXのこれまでの資金調達ラウンドへの参加に基づいていると述べた。この投資は、新興経済国における規制されたスケーラブルな市場に対するコインベースの関心の高まりを強調。同社は、X上で次のように発信している。

日本語訳:
インドと中東には1億人以上の仮想通貨保有者がおり、その数は急速に増加しています。インドの大手取引所への新たな投資を通じて、これらの地域でのプレゼンスを拡大できることを大変嬉しく思います。

CoinDCXの成長と市場リーダーシップ

2,000万人を超えるユーザー基盤を持つCoinDCXは、イノベーションと規制遵守、そして消費者の信頼を重視する姿勢を貫き、インドの仮想通貨市場におけるリーディングプレイヤーとしての地位を確立している。

2025年7月時点で、同取引所は現在約12億ドル(約1,797億円)相当の資産を保管し、年間収益はおよそ1億4,100万ドル(約211億円)に達する。CoinDCXはインド以外にも中東に進出しており、同地域における準拠したアクセスしやすい仮想通貨取引プラットフォームへの需要の高まりに対応している。

運用の回復力は投資家の信頼を強める

CoinDCXの信頼性は、2025年7月に4,400万ドル(約66億円)の損失をもたらした内部侵入から迅速に回復し、顧客資産への影響を回避したことでさらに強化された。

スミット・グプタ(Sumit Gupta)CEO(最高経営責任者)はその後、同社が収益性を維持していることを確認しており、これは同社の事業回復力と堅牢なガバナンスの証であり、コインベースによる投資判断を支えたと考えられる。

コインベースのグローバル戦略に沿う

CoinDCXへの投資は、Web3イノベーションやAI主導の金融分野など、Coinbaseが推進するグローバル拡大戦略の一環である。

同社はこれまでインドに2億5,000万ドル(約374億円)以上を投資し、Web3インフラやCoinSwitch Kuberを含む複数のスタートアップを支援してきた。今回の提携は、新興市場における仮想通貨の普及を後押しし、「よりアクセスしやすく、より便利で、より信頼できる」エコシステムの実現を目指す動きといえる。

 

ABOUTこの記事をかいた人

2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム