OKX、Huioneグループ関連資金を凍結

OKXがマネロン指定を受けてHuioneグループの関連資金を凍結

大手仮想通貨取引所OKXは、米国のマネーロンダリング(資金洗浄)指定を受け、カンボジアの企業グループHuione(フイワン・グループ)グループに関連する入出金を凍結した。

日本語訳:
Huione(匯王集団)は、仮想通貨業界に甚大な損害を与えました。その悪影響を踏まえ、当社は厳格な規制措置を実施いたしました。

当社は、お客様に安全で信頼性の高い取引プラットフォームを提供し続けるとともに、お客様と規制当局の皆様から当社製品およびサービスへの信頼を守るために、必要なあらゆる措置を講じていきます。

OKXは、FinCEN(米国財務省金融犯罪取締ネットワーク)がカンボジアの複合企業Huioneグループを主要マネーロンダリング懸念先に指定したことを受け、Huioneグループに関連する取引を制限。2025年10月15日(水曜日)に発表されたこの指定により、Huioneは米国の金融システムから事実上切り離され、世界中の仮想通貨取引所は警戒を一層強めている。

OKXは、中国語版Xアカウントの公式投稿で、Huione Groupとの関連が判明したアカウントを凍結または解約し、関連する入出金に関するコンプライアンス調査を実施すると発表。同取引所は、「安全で信頼できる取引プラットフォーム」の維持に引き続き尽力し、ユーザーと規制当局の信頼を守るために必要なあらゆる措置を講じると主張。仮想通貨プラットフォームへの監視が強化される中、OKXはコンプライアンスの維持とユーザー保護を約束した。

今回凍結措置を受けたHuioneは、詐欺や密売、オンライン詐欺など、サイバー犯罪に関連する数十億ドル規模の違法仮想通貨の流通を助長したとして告発されている。

世界的な仮想通貨ロンダリングの中心にHuione Group

今回の取り締まりは、Huione Groupが東南アジア全域に広がる仮想通貨を利用した詐欺や人身売買の大規模なネットワークに関与していることを示す証拠が増えていることを受けて実施されている。

ブロックチェーン情報会社TRM Labsの報告書によると、FinCENの調査結果を裏付け、Huione Groupが数十億ドル規模の違法仮想通貨取引を含む投資詐欺や豚の屠殺詐欺を運営する複数の犯罪シンジケートに金融インフラを提供していたと指摘している。

米国におけるこの指定は、すべての米国金融機関に対し、Huione Groupの取引処理やコルレス口座(※海外送金をする際に中継する銀行口座)の維持を禁止することで、事実上世界の銀行システムから切り離し、デジタル金融犯罪に対する国際的執行の先例となる。

OKXの迅速な対応は、違法な仮想通貨取引を可能にする金融仲介業者に対する国際的な監視が強化される中、仮想通貨取引所に対するコンプライアンス体制の強化を求める圧力が高まっていることを浮き彫りにしている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。