米大手銀行バンクオブアメリカ、リップル社のXRPテクノロジーを密かにテスト
米大手銀行バンクオブアメリカが、リップルのXRPテクノロジーを使い密かにテストを行っているようだ。バンクオブアメリカは、JPモルガンチェースについで米国で2番目に大きな資産額を持つ銀行である。リップルは国際通貨基金(以下:IMF)が開催したプレゼンテーション内で、バンクオブアメリカが顧客であることを認めている。リップルのスポークスマンは、具体的な言及は避けたものの、両者には共同で実証実験に取り組みたいという意向があるようだ。
スポークスマンはコインデスクの取材に対して、「バンクオブアメリカは、2016年からリップルのグローバルペイメントパートナーであり、共同で実証実験を行いたいと考えている。」と答えている。実証実験の詳細に関しては、具体的な詳細は明かされなかった。また、バンクオブアメリカは、この件に関してコメントを避けている。
バンクオブアメリカとリップルの関係性
バンクオブアメリカは、リップルが提供するリップルネットのルールや枠組みについて、アドバイスを行うグループのメンバーであることが兼ねてから知られている。実証実験の噂があることは、大手銀行と新興企業の間において、友好的なアドバイスを超えた関係性があることがわかる。
実際にバンクオブアメリカは、リップルの技術を活用したプロジェクトの求人を出していたことも、さらに情報の信憑性を高めているだろう。求人は今月11日で締め切られたことから、今後さらに本腰を入れていく可能性があることが伺える。
名簿にも名前が記載
リップルのアジア太平洋地域におけるコンプライアンス部門のトップであるSaga Sarbhai氏は、IMFがサモアで開催したセミナーにおいてプレゼンテーションを行っている。この時には、リップルのxCurrentを紹介するセクションがあり、スライド上に実際の顧客リストが表示された。リストのトップに表示されているのは、バンクオブアメリカの投資銀行であるメリルリンチだ。このプレゼンテーションの資料は、後にIMF.orgで公開されている。
バンクオブアメリカテスト済みであることが伺えるxCurrentでは、XRPは使われない。いっぽうで、xCurrentの支払いシステムにおける顧客は、決済大手のアメリカンエクスプレス、スペインのサンタンデール銀行などが含まれている。8月には、サンタンデール銀行が、南米の顧客向けにオンライン送金を提供する予定であることを明かしている。