Binance Research(バイナンスリサーチ)、仮想通貨の相関関係に関するレポート発表
仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は20日、グレードの高い研究報告を行う分析部門である「Binance Research(バイナンスリサーチ)」にて、ビットコインなどの仮想通貨が、どのような関係性を持っているのかレポートを発表した。
今回のレポート内容の注目すべき点として、米ドル建てのビットコインの価格が下落・上昇した際、ビットコイン建ての仮想通貨が、どのように変化し、どのような関係性にあるのかが分析されている。
対象となった仮想通貨は、BTCやETHなどをはじめとする30種通貨であり、その相関性と調査した結果、ステーブルコインが大きく関係していることが明らかとなった。
その理由として、基本的にはビットコインやイーサリアム、リップルなど、仮想通貨市場の価格チャートは同じ方向を向く傾向があります。しかし、仮想通貨の相関関係としてドル建てが上昇し、ビットコイン建てが下落した際、米ドルとペグされているステーブルコインが大きな役割を果たしていることが明らかとなった。
このことから、本来ビットコインが役割を果たすところをステーブルコインに変わっているというのだ。
バイナンスレポートは最後に「結論」として、次のようにまとめている。
「時価総額の高い仮想通貨がUSDリターンで高い相関関係があることを示し、これらの相関関係は2018年の増加したと考えられます。逆にBTCリターンの仮想通貨の相関関係は同じ時期に減少しました。
これらの相関角形の変化は、取引所間でのステーブルコインの量と、取引ペアの増加が考えられ、最適な仮想通貨のポートフォリオを構築する際に、考慮すべき要因を追加できることが明らかとなりました。
このレポートは主に、大規模な時価総額の仮想通貨と、主に弱気相場の際に得られた情報に依存していたため、さらに今後は、長期的な分析や中小の仮想通貨およびマクロな観点から表際結果を補足していきます。」