Binanceが2,000人の大量雇用を計画
仮想通貨市場で大規模なレイオフが実施されている真っ最中の今、取引量で世界最大かつ最も人気のある仮想通貨取引所の1つであるBinanceは、2,000人の従業員を雇用する予定であることが分かった。
Binanceのジャオ・チャンポン(趙 長鵬:ChangpengZhao)CEO(最高経営責任者)による2,000人の雇用計画発表は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)などの市場価値の一掃と仮想通貨の暴落により、進められている。ジャオCEOはこの機会を利用、報告された取引量によって世界最大の仮想通貨取引所の優位性を示し、6月15日(水曜日)のTwitter投稿で次のように主張している。
It was not easy saying no to Super bowl ads, stadium naming rights, large sponsor deals a few months ago, but we did.
Today, we are hiring for 2000 open positions for #Binance. pic.twitter.com/n24nrUik8O
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) June 15, 2022
スーパーボウルの広告、スタジアムの命名権、大規模なスポンサー契約に数カ月前にノーと言うのは簡単ではありませんでしたが、私たちはそうしました。
今日、私たちはBinanceの2000の募集職種を採用しています。
突然の大量雇用の背景
投資家が仮想通貨やその他の高リスク資産の地位を放棄したため、市場は急落。上昇するインフレを抑えるために連邦準備制度が金利を急上昇させると、新たな景気後退が引き起こされることが懸念されている。
他の仮想通貨取引所は、Binanceとは正反対の動きを見せており、Coinbaseは1,100人のレイオフを発表し、同取引所は残る5,000人の従業員のみで運営されていくとのこと。さらに、Crypto.comとBlockFiも大幅なレイオフ計画を発表している。また、仮想通貨関連企業にもレイオフの波は押し寄せており、IntelCorpやMetaPlatformsCorpなどの企業は、2022年度の雇停止を明らかにしている。
Binanceの決定は、先週Binanceに対して開始されたSEC調査が背景にあるとみられている。規制当局は、バイナンスコイン(Binance Coin/BNB)が投資セキュリティであるかどうかを確認するため、同取引所の調査を突然決定した。