ステーブルコインの供給が史上初めて四半期を超えて減少している事が判明

ステーブルコインの供給が縮小

ステーブルコインTerraの崩壊は、市場参加者のステーブルコインの認識に依然として影響をおよぼしており、史上初めて四半期を超えて減少している事が分かった。

日本語訳:
MakerDAOのDAIの約40%は、その歴史上最大の清算イベントである清算の結果として引退しました。

CoinMetricsのデータによると、ステーブルコイン総供給量は減少しており、少なくとも130億ドル(約1兆7,466億円)が減少しているという。CoinMetricsの研究開発責任者であるルーカス・ヌッツィ(Lucas Nuzzi)氏によると、2022年の第2四半期は、流通しているステーブルコインの数が少ないという史上の状況に陥り、テザー(Tether/USDT)、ダイ(Dai/DAI)、パクソススタンダード(Paxos Standard/PAX)などの主要ステーブルコイン発行者の財務から100億ドル(約1兆3,437億円)以上が直接償還されたことを示すチャートを共有。2022年5月に数十億ドル相当の下落をみせた後、供給が回復したUSDCとBUSDは、この規則の例外であった。

減少の鋭さは何を意味するのか

ステーブルコインは、ドル、ユーロ、円など、政府が発行した法定通貨と1:1の比率を維持することを目的とした仮想通貨である。

1:1の比率の目標を達成するために、一部のステーブルコインは予備または担保(USDT、DAI)で裏付けられているが、他のステーブルコインは複雑なアルゴリズム(FRAX、後期UST)に依存している。また、ステーブルコインは、TetherCircleなどの集中型企業または、MakerDAOFrax Financeといった分散型プロトコルによって発行される場合もある。

ヌッツィ氏は、すべての集中型発行者の中で、テザーが最も多くの償還を処理し、USDTの総供給量がイーサリアム(Ethereum)、トロン(Tron)、オムニチェーン(Omnichain)全体で約70億ドル(約9,406億円)減少したことを指摘し、次のように推測している。

減少の鋭さは、単一の実体、または小さなコホート(cohort=共通因子)が償還の背後にあることを示唆しています。

同氏はさらに、MakerDAOのDAIの供給が95億ドル(約1兆2,766億円)以上から約65億ドル(約8,735億円)に減少したことを示す別のグラフを共有したうえで同氏は、30%にのぼる減少は、部分的にプロトコルの歴史の中で最大の清算イベント結果であると解釈した事をあかした。