DFSAドバイ規制当局、仮想通貨規制フレームワークを作成へ

ドバイの規制当局が規制フレームワークを作成

アラブ首長国連邦の金融自由区域の規制当局であるDFSA(Dubai Financial Services Authority=ドバイ金融サービス局)は、仮想通貨などのデジタル資産を規制するためのフレームワークを作成している事が1月18日(月曜日)に発表され、判明した。

ドバイ金融サービス局の戦略および政策リスク責任者であるピーター・スミス(Peter Smith)氏は次のように語った。

セキュリティトークン、ユーティリティトークン、仮想通貨など、さまざまな種類の取引または支払いなど、これらの市場で関連サービスを提供する企業を含む、幅広いデジタル資産の規制を検討して行きます。私たちは、世界中のベストプラクティスを利用して、これらの市場を比例的かつ思慮深く規制します。

ドバイ金融サービス局では、提案された規則についての見解を求め、第1四半期と第2四半期にコンサルテーションペーパー(※1)を発行する予定だ。
(※1)コンサルテーションペーパーとは(Public Consultation)とは、政府や規制当局によって、新たに政策や規制などの措置を講じようとする際、利害関係者や地域住民らの意見を聞き、双方向のコミュニケーションを図る手法や手続を指す。

DFSAは、これまで2年間、仮想通貨やその他のデジタル資産の処理方法について取り組んでいる。アラブ諸国では、アブダビグローバルマーケットの金融サービス規制当局が2018年、このトピックに関する最初のガイダンスを発表。翌年の2019年には、BitOasis、Digital Assets Exchange、Matrix Exchange、MidChainsなどの多くの仮想通貨取引所への承認を発表している。また、バーレーン中央銀行では、2019年に王国での仮想通貨サービスの提供を管理する規則を開始するなど、近年、新たな規制を制定する動きがみられている。

ドバイ資本市場を促進

DFSAの事業計画は、DIFC(Dubai International Financial Centre=ドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター)への株式および債務の上場を通じて中小企業による資金調達を可能にすることにより、ドバイの資本市場を促進するとみられる。

DFSAは間もなく、目論見書の提出だけでなく、上場を達成するために小規模企業が任命する必要のあるコンプライアンスアドバイザーの承認プロセスを管理する規則を展開する予定だ。また、同規制当局は、DIFC内外で金融サービス活動を実質的に実施しているが、規制当局の許可がない企業を含む、多くの分野での監視を強化する予定とのことだ。この件についてDIFC

DIFCのブライアン・スティルワルト(Bryan Stirewalt)最高経営責任者(CEO)は事業計画のなかで次のように述べている。

尊敬される金融センターとしてのDIFCの評判を維持することは私たちの最優先事項であり、私たちの規制の文言と精神の外で活動しようとする人々はこれを弱体化させます。法的構造に関係なく、DIFC内で実質的に行われているビジネスモデルと活動について、より詳細な調査が行われるでしょう。