2月27日付近に延期となったEthereumアップデート|今後の動向は?
イーサリアムのハードフォークアップデート第三回目となるConstantinople(コンスタンティノープル)が1月17日に発表されたのは記憶に新しい。
デベロッパーPéter Szilágyi氏によると、Constantinopleは2月27日付近に延期となり、ブロック#7,280,000をもってハードフォークを実施すると発表、EIP145、EIP1052、EIP1283、EIP1014、EIP1234について改善、削除を行う見通しだ。
EIPとは
「EIP」とは「Ethereum Improvement Proposals」の頭文字をとった略称となり、イーサリアムの技術仕様へ向けた改善案のことをいう。
EIPと同様に出てくる単語として、「ERC」=「Ethereum Request For Comments」の略称でイーサリアムの技術問題提起を表し、イーサリアムへの疑問等を提案できる。(「ERC-20」はイーサリアム上のトークンに対する技術仕様を統一させたもの)
イーサリアムの改善をする上で非常に重要な「EIP」だがERCが提案されてから3つの段階を踏み採用される、問題ありとなった場合はDeferredに分類される。
- Draft(検討段階のEIP)
- Accepted(採用が決定しているEIP、次期ハードフォークの際に実施される)
- Final(以前のハードフォークで採用されたEIP)
- Deferred(すぐに採用されるEIPではなく、将来のハードフォークで採用される可能性あり)
これまで有名なEIPとしては
- EIP867(ICO等の資金盗難後の資金回収方法提案)
- EIP960(イーサリアムの発行上限を提案したもの)
- EIP999(マルチシグウォレットのアクセス権回復させることを提案)
2月27日付近のイーサリアムハードフォークアップデート動向
イーサリアム創設者Vitalik Buterin氏も参加した会議で決定したのは
- EIP145(イーサリアム上で作動する情報プロセスの向上を提案、「ビットワイズ・シフティング」と呼ばれる)
- EIP1052(特定アドレスハッシュを生成するコードを高速化する提案)
- EIP1283(ガスの測定方法を変更し、ガスコストを削減する提案)
- EIP1014(アドレスが形成される前にキャンセルするシステムの提案)
- EIP1234(ディフィカルティボムの延長提案)
ハードフォークアップデートConstantinopleは上記の5つのEIPを処理し、実行される予定だ。