イーサリアム「ディフィカルティボム」により送金速度に遅延発生か!?
1月中旬に予定されていたハードフォークアップデート「Constantinople」だがシステム上の脆弱性が発見された為、2月27日付近されたことで「ディフィカルティボム」による影響が懸念されている。
海外仮想通貨メディアであるCryptoGlobeによると「ディフィカルティボム」によってマイニング難易度が上昇してしまうと、イーサリアムブロック生成時間が遅くなってしまい、主にDappsのエコシステムに悪影響を及ぼすとされている。
イーサリアムハードフォークアップデートは分岐のしないハードフォーク
「ハードフォーク」と聞くと仮想通貨が分裂する印象を受けるが実際は3種類のハードフォークが存在し、今回のハードフォークはイーサリアムが分裂せずに「アップデート」するハードフォークだ。
その為「旧イーサリアムチェーン」と「新しいイーサリムチェーン」が同時に存在してしまうという状況が発生する。
ディフィカルティボムとは?その影響
「旧チェーン」と「新チェーン」が同時に存在してしまうことは仕方ない為、この問題に対処するべき開発された「ディフィカルティボム」。
この「ディフィカルティボム」とは旧チェーン上でのマイニング難易度を新しいチェーンよりも上げることで、マイナー達を新しいチェーンに移行させ、ハードフォークアップデートを完了させるという手段である。
しかしこの「ディフィカルティボム」はあらかじめ仕込む爆弾であるため、今回のようにハードフォークが遅れてしまうと爆弾が誤爆してしまう。
ディフィカルティボムが誤爆してしまうということは、ハードフォークアップデート前にマイニング難易度が上昇してしまうことですので、現在使用しているチェーンで取引等に問題が発生してしまう恐れがあるということである。
特にイーサリアムはDappsのプラットフォームとして確立している為、イーサリアムだけではなく多くの仮想通貨に影響を与える可能性がある。
2月のハードフォークまでにイーサリアム側がどの様な対応をとるのか注目される。