ハードドライブの価格が急騰
中国ユーザーによるChiaネットワークマイニングへの投資急増により、ハードドライブ、特に大容量のエンタープライズグレードのハードドライブの価格が急騰したことが明らかになった。
淘宝網やJD.comなどのeコマースサイトで販売された商品の過去の価格を追跡する中国のモバイルアプリであるManmanbuy.comのデータによると、今月初めからハードドライブのさまざまなモデルの価格が100%も上昇しているとのことだ。
ChiaはピアツーピアのBitTorrentプロトコルのBramCohenによって2017年に設立された分散型ストレージネットワークだ。同ネットワークは3月19日にマイニング用のメインネットを立ち上げており、5月3日にオンチェーントランザクションが有効になる予定だ。実際、Western Digitalの12テラバイト(TB)ハードドライブの価格が過去数日間にJD.comで2,499元(約41,000円)から3,599元(約60,000円)に上昇しており、Amazon.comの同じモデルであるWD120EFAXも値上がりが懸念されている。
一方、別の大手メーカーであるSeagate製の12TBのストレージを備えたエンタープライズグレードのハードドライブの、JD.comで835ドル(約9万円)とわずか数日でほぼ2倍にまで価格が上昇している。
ディーラーによる価格つり上げが原因か
多くの電子機器ディーラーでJD.comオンラインショップと同じWesternDigitalモデルのハードドライブが品切れ状態となっており、マイナーの買占めにより品薄状態に陥っている状況である。
しかし、中国の仮想通貨メディアBlockBeatsなど複数の報告によると、市場には未販売のハードドライブがたくさんあるが、ディーラーが価格を釣り上げるために販売していないだけであるとの考えを示した。