仮想通貨リップル(XRP)を含む30通貨以上が米仮想通貨取引所Coinbase(コインベース )上場候補になると発表!
アメリカで最も人気のある仮想通貨取引所Coinbaseが12月7日、時価総額上位に位置するXRP(リップル)、EOS(イーオーエス)、XLM(ルーメン)を含む、30種以上の通貨を新たに上場候補に加えると発表。
Coinbase is exploring the addition of 30+ new digital assets. It’s our goal to offer support for all assets that meet our standards and are compliant with local law. https://t.co/Hl2zbVodLl
— Coinbase (@coinbase) 2018年12月7日
CoinbaseはこれまでにBTC,BCH,ETH,LTC,ETC,ZRX,BAT,ZECの8つの通貨をサポートしている。中でもZECは11月30日に上場されたばかりであり、ここに来て積極的な活動が目立っている。
引用元:Coinbase公式ブログより
同社のブログによると、9月に公開した新たな上場基準に準じ、10月に資金調達した3億ドルを費用に充てるとしている。加えて、SEC(米証券取引委員会)との協議の上で「有価証券であるか否か」や法的遵守、プロジェクトのビジョンなどを調査・検討を行う為、「上記の全ての通貨の上場を保証することはできない」と30以上の通貨を上場候補にした過程を説明した。
この発表の背景には今や世界一とも評される仮想通貨取引所Binanceや元中国3大取引所のHuobi,OKexなどが300~400種類の通貨を上場させていることが考えられる。2017年において仮想通貨取引所で最も利益をあげたのはCoinbaseであったが、2018年はBinanceがトップの座に躍り出た。Coinbaseの上場ラッシュは再び王座に返り咲く為の然るべき戦略とも取れる。
上場候補発表の翌日、早くも4通貨の上場が決定
上記の発表があった翌日12月8日、早くも4つの仮想通貨の上場を発表した。
CVC, DNT, LOOM and MANA order books will soon enter transfer-only mode. We will accept inbound transfers of these assets, but traders cannot place orders and no orders will be filled. Order books will be in transfer-only mode for a minimum of 48 hours. https://t.co/drhrNCKQOG
— Coinbase Pro (@CoinbasePro) 2018年12月7日
発表されているCivic(CVC)、district0x(DNT)、Loom Network(LOOM)、Decentraland(MANA)の4通貨はCoinbase Proへ上場させ、米ドル担保のステーブルコインUSDCペアを提供するとしている。また、この発表の影響からそれぞれ15~30%前後高騰、現在は4通貨の入金(deposit)が既に開始されており、取引は発表があった48時間後に開始予定。アメリカ、イギリス、EU、カナダ、シンガポール、オーストラリアのCoinbase Proユーザーが利用することが出来る。
この発表は上場候補が発表された直後の出来事であったが、4通貨は全てERC-20トークン(イーサリアムトークン)であり、既に同じトークン規格のBAT,ZRX,USDCが上場していることから、セキュリティ面や上場基準に関して問題はないと説明している。
Coinbaseに注目!?
Coinbaseは2018年5月24日、0xベースの分散型プラットフォームである、Paradexを買収し、ERC-20トークンの受け入れ態勢を整えていた。
さらに、同10月24日には米ドル担保のステーブルコインUSDCを発行するCircle社との提携を発表。今回の一連の発表は「ERC-20トークンの取り扱い領域の拡大」、「USDCの発行量増加及び取引高増加」が狙いであると見てよいだろう。
これまでに厳格な審査基準を設けているCoinbaseの動きは仮想通貨市場に大きな影響を与えることから、今後も注目していく必要がある。